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vol.271 自然の造形美 [Love Journey]

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気が付けば時の経つのは本当に早いもので、昨年11月末に訪れたラスベガス&アンテロープキャニオンへの小旅行から1ケ月以上経過しているなんて。記憶が徐々に薄れて行く前にブログにアップしてしまわなければ。

ひょんなことから、通常では考えられない4日間の連休が舞い込んできた。いきなりの展開に慌てふためくも、このようなチャンスを私とツレアイが見過ごすはずもなく、近場のポイントをいくつか候補に挙げた結果、ラスベガスをメイン基地として、アンテロープキャニオンへの日帰りツアーへ参加することにした。

ラスベガスからは、グランドサークルと呼ばれる自然の造形美の粋を集めたグランドキャニオン、ザイオン、ブライスキャニオン、モニュメントバレーなどの大掛かりなツアーもラインアップされているものの、そこまでの時間をとることは叶わない。ということで、今回はツアーの大半に移動時間を割かれてしまうけれど、一度は生でその姿を堪能したいと思っていたアンテロープキャニオン一本に絞りこむことに。

ツアーの前後には、シルクドソレイユのショー、ホテルライフ、カジノ、ショッピング、食事を楽しむことにし、予定を余り詰め込み過ぎない状態で荷物の準備に取り掛かることにした。航空券、ツアー申込はツレアイにまかせることにして、私はホテルと空港近辺の駐車場確保を担当。

イースター(感謝祭)というクリスマスに匹敵する民族大移動の時期と重なるものだから、駐車場を抑えるまでに時間を要したものの、それ以外の手配に関しては意外とスムーズに事は運んだ。唯一点逡巡したのはホテル選びかな。昨年2月にラスベガスを訪れた際に「アンコール」に滞在した際に、メルアド会員になったものだから、時々滞在案内のメールは受け取っていた。

「アンコール」はホテル完成から間もない時期に滞在したものだから、その豪華さもさることながらインテリアの調度、清潔さなどどれをとってもトップクラスで、当然宿泊料金もそれに見合うものとなっていた。その姉妹ホテルに当たる「ウィン」も同ランクのものであり、建設当時は世界最高クラスの設備投資を行ったと言われるぐらいだから、超が付くほどの5ツ星。

ドタバタと決めてしまった旅の道連れには、ちょっと高いかなあと迷ったものの、最近はこのような場面において、「いってしまえ~」的な要素が度々顔を出し、わずか数分の試行錯誤の上で、あっさりと予約の画面に顔を出してしまった。

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「ウィン」は「アンコール」と軒を接しているので、グラウンドフロア近辺は以前もウロチョロしていたんだけれど、宿泊客として眺めてみると、改めてインテリアの豪華さに目を奪われる。22階のストリップを一望出来る部屋に通されると、オレンジや茶系に統一された部屋はあくまでも広々としており、窓の外にはイルミネーションに彩られた街が眼下に。

個人的には「アンコール」のインテリア、調度品、雰囲気の方に、より心を動かされたものの、それはあくまで好みの問題。基本的な造りは両ホテルともにまったく同じであり、居心地の良さは堪らない。

さてさて、そうして訪れたラスベガスの街は、大型連休ということもあり中々の活況を呈していた。ストリップと呼ばれる大通りには車が溢れかえり、バスの乗客である私達を横目に歩行者が車を追い越していく場面も時々垣間見えるほど。大好きなバフェスタイルの食事には長蛇の列が出来、夕食時には1時間以上並ばなければいけない羽目に陥ってしまった。

シルクドソレイユのショーに関しては、必ずどれかを見たいと思っていたんだけれども、事前予約することなく、現地まで訪れていた。というのも、ラスベガスの街中にはチケットショップが点在し、当日あるいは2~3日後に行われるショーのチケットを割引価格で押さえることが出来るからだ。どのようなショーが店頭に並ぶのかは出たとこ勝負なんだけれども、今回は「ZUMANITY」をチョイス。朝10時過ぎから列に並ぶこと約20分。無事25%オフのチケットを確保した。

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「ZUMANITY」はシルクドソレイユのショーの中で、唯一年齢制限がある大人向けのショー。人智を超えた身体能力を前面に押し出したパフォーマンスもふんだんに組み込まれているものの、ストーリー全体あるいは、ショー開幕前のパフォーマンスを通じて随所に大人向けの趣向が凝らしてある。爽やかなエロスといったところだろうか。

こちらがグッと息を飲むというよりも、皆で一緒に笑い飛ばしてしまおうよ的な要素がふんだんに満たされており、時折引っ張り出される一般客のノリの良さも手伝って、笑いの絶えない素敵なショーとなった。

ショーを堪能してホテルに戻ったのが11時頃だったろうか。翌日に控えているアンテロープキャニオンへの日帰りツアーは、午前4時出発。ラスベガスから片道約4時間の成せる業なんだけれども、早すぎる。何はともあれ、睡眠が必要ということで窓からの景色を堪能することなく眠りについた。

ツアー前日に旅行会社の方と待ち合わせ場所の最終確認を行っていたんだけれども、何と参加者は私達2人のみ。ツレアイが数日前に予約申し込みを行った際には、ツアーが満席になると言われていたのに、一体何があったんだろうか。

ともあれ、当日の朝ホテル前で待機してくれていたのは、7人乗りのバン。無事にピックアップしてもらい、ツアーガイド兼運転手の男女2名と私達を含めた計4名で、早朝というよりも深夜のネオン煌めくラスベガスを後にし、一路アンテロープキャニオンへ向かうことに。

少人数だからこそのメリットは山ほどあり、食事やトイレ休憩などを含めて機敏に対応出来ること、客が私達だけということもあり色々なリクエストを出しやすい事、ツアーに含まれている見学ポイントの割り振り時間も含めて柔軟に動けることなどかな。一方唯一の誤算と言えば、ツアー当初の眠気の誘惑に抗っていたことぐらいだろうか。大人数のツアーであれば座席を倒してすぐに眠りにつこうかと思っていたんだけれども、わずか4名ではマンツーマンディフェンスさながら。押し寄せる睡魔と闘いながら、話に興じていた。

ラスベガスの中心街から車を30分も走らせると、砂漠地帯がガッツリと顔を出しはじめ、人工的な光が少しずつ勢力を失っていく。そうして道端に車を寄せて、天空に視線を泳がせてみると、そこにはまばゆいばかりの星達が光彩を放っており、時折見られる流れ星とも相まって地平線まで続く絶景が広がっていた。

その後仮眠をとったり、途中に立ち寄ったファストフードで朝食を戴いたりしながら、最初の目的地であるグレンキャニオンダムに到着したのは、9時半頃だったかな。世界最大級の人造湖であるレイクパウエルとコロラド川の雄大な景色をしばし堪能。少し肌寒い空気を吸い込みながら、散歩を楽しむ。

そこからアンテロープキャニオンまでは指呼の距離。再び乗車すると、遠くに地熱発電所が顔を覗かせ、一見すると何もない地点へ到着。看板も何もなければ、とてもこんなところに、あの有名な国立公園があるなんて想像もつかない。

アンテロープキャニオンは、アメリカの原住民であるナホバ族の管理下にある渓谷であり、数多くのパンフレットに掲載されているような自然の神秘に包まれている。2つの岩層から形作られており、アッパーとロウアーに分かれている。

アンテロープキャニオンは周囲の砂岩の浸食により出来た何百年にも及ぶ地層を形成しており、主に風や水の力によって現在の形となっている。大雨が降った場合などは、この峡谷を鉄砲水が襲い砂や通路を浸食。その結果、土が流れ込んだり、岩が削り取られることによって、また新たな造形美が描き出されていく。

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ロウアーと呼ばれる部分は、アッパーから車でもそれなりの時間を必要とする場所にある。最大の特徴と言えば、見所がすべて地下にあるということだろうか。見学の工程において、鉄製の階段が取り付けられている場所もあり、これらが設置される以前は、全容を把握するのも困難だったであろう。

細長く狭い場所も多く、全体を通して足場が悪い点もあり、団体客で訪れるポイントというよりは、小さなグループであり健康な人達用のトレッキングと言ったところだろうか。但し、その分手付かずの景色に出会え、人が入り込まない写真を撮影することが出来る。

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一方、アッパーと呼ばれる部分は、ナホバ族の青年達が運転するジープに乗ることが義務付けられていて、集合場所からアッパーキャニオンまで10分程のドライブとなる。峡谷の入り口が地表と同じ高さにあり、誰でも気軽に散策を楽しむことが出来る。

私達が参加した時間帯には、アジア系を始めとして大人数が一斉に到着したものだから、周囲には人々の嬌声が立ち込め、のんびりと風の音に耳を澄ますことは難しい。砂と岩、光の織りなすページェントはあくまでも神秘的であるけれども、景色だけを撮影するには余りにも人が多すぎる。このような大自然の峡谷にありがちな落書きも所々に見られるのは興醒めさせられるし、マナーの向上は何とかならないんだろうか。

ロウアー、アッパー共に見られる景色に大差はないんだけれども、自然に寄り添うという点においては、ロウアーに軍配が挙がるかな。ともあれ、昔から憧れていた風景に間近に接することが出来、移動の苦労も報われるというものだ。

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ツアーの後半には、突然雹が降ってきたり、その後虹が懸かったりと更なる自然に触れることが出来た。そうして日も暮れてラスベガスまであと少しというところで、遠くに見え隠れし始めたラスベガスの夜景は、今まで観たことが無い角度からの光景であり、多様に色取られた街は、正しくエンターテイメントシティの名に恥じない輝きを発していた。

ではでは。

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Vol.270 しみついているよね~ [CTU LA bureau]

長年慣れ親しんだスポーツと言えばゴルフであり、ツレアイと二人で楽しむことの出来る休日の過ごし方でもある。ゴルフ歴は結構長くて、小学校の頃から。父親に手ほどきを受けて練習場に行っていたものだから、スイングにもある程度年季が入っている。

その後、細い糸のような関係ながらも脈々と続けていたんだけれども、如何せん日本ではプレイ代が高く、かといって練習場にも年に数回しか通わないという、趣味というには余りにも手薄すぎる状態を数十年も繰り返していた。

ところが約10年前にオーストラリアで過ごし始めた頃から転機が訪れ始め、健康管理も含めてちょこちょことクラブを握る回数が増え、アメリカでの生活を始めた一昨年から少しずつゴルフに嵌っていくツレアイとのラウンドも、月に一度程度の恒例行事になりつつある。

ゴルフはあくまで趣味とはいえ、やはりスコアは気になる。まっすぐ飛べば気持ちがいいし、バーディが取れればテンションも上がる。日常生活の息抜きという点では今でも十分にその役割を果たしているんだけれど、どうせやるのであれば、もう少し上達してみたい。

そこで問題になるのが、現在のスイングである。日頃の運動不足、飛距離への憧れ、ボールをなるべく真直ぐ打ちたいという3点の妥協点が今のスイングを作り出しているんだけれど、如何せんこれでは進歩が無い。

私なりの工夫として、様々な試行錯誤を繰り返していたんだけれども、先日コーチングのプロの方にスイングを見ていただいたところ、欠点だらけであることが一目で指摘された。曰く、「両足の幅が広すぎる」、「オーバースイングになっている」、「ヘッドアップを意識し過ぎている」などなど。

今迄それなりにスコアをまとめるべく行ってきたスイングを根本的に治すには、余りにも体にスイングが染み込み過ぎている。とはいえ、このままでは現状維持しか叶わないということで、今年の目標の一つにゴルフスイングの改造を掲げます。先生の教えは頭の中に入ったとはいえ、体はそう簡単に反応してくれない。右へ右へと打ち出されるボールに溜息を吐きながらも、根気よく取り組む所存です。

ではでは。

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Vol.269 2012 [CTU LA bureau]

2012年12月21日、地球が滅亡する。マヤ暦の終末論を題材としたこの映画は、地球環境悪化に加えて様々な文明や宗教を絡めた終末論として取り上げるのには格好の題材で、数千年前に優れた天文学的知識を用いていたマヤ文明の神秘性とも相まって、非常に興味をそそられる。

天変地異などディザスター映画の第一人者である監督が紡ぎだす世界は、私達が想像し得る地殻変動などの異常気象をCGが織りなす無限の可能性も含めて、番組冒頭から最後まで観る者を飽きさせない。

わずか数日で繰り広げられ、怒涛のように人類を襲うありとあらゆる災害や、主人公を始めとするヒューマンドラマは映画館で見るからこその迫力であり、家で見るべきものの類ではない。眼前に迫る様々な困難を紙一重ですり抜けていく姿は、わかっていることとはいえハラハラさせられるものだし、大音量の効果音と共に圧倒的な迫力となって覆いかぶさってくる。

この手の映画が大好きな私としては、約2時間半の本編を堪能したんだけれども、点数を付けるとすれば、5点満点の3点といったところだろうか。CGは文句の付けようがない。ただ、展開があまりにも早すぎて、科学的根拠などを考える暇もない。先程も触れたように主要キャストの家族が降りかかる厄災から身を防ぐのは当然だとしても、ちょっとそこは出来過ぎなんじゃないかと思えるところが目に付き、もう一つ加えるとすれば、脇を固めるキャストに目立ったキャラが存在しないことだろうか。

地球破滅のストーリーは、私が生活している場所から近隣のマンハッタンビーチから始まり、見覚えのある風景が次々と粉々に砕け散っていく描写は、遠い未来の姿とは思えない。ロサンゼルスの街並みやラスベガス、昨年訪れたホワイトハウスなど、身近に感じられる景色の終末は、遠い世界であり確証の無い未来を描き出した映画と一笑にふすには遠く、映画を観終わった後に、色々な議論が生まれる作品だと思えた。

ではでは。

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vol.268 ブログ倍増化計画 [CTU LA bureau]

年越しまであと10分、いやいや5分を切っていたかもしれないけれど、カウントダウンを行うわけでもなく、かといって聞こえるはずもない除夜の鐘に耳を澄ませることも無く、静かに2009年は過ぎ去り、新たなる1年のスタートラインに立った。

アメリカで過ごす2度目の年越しは、やはりあくまでも日常の延長線上になりがちであり、気分的にイベント感を煽ろうとすると、年越し蕎麦やおせち料理、紅白歌合戦などがキーポイントになってくる。

大晦日の朝6時から放送された紅白の出だし部分を出勤前にチラ見し、帰宅後には夕方6時からの再放送を一から視聴。更にそれに遅れること45分で始まったデジタル放送の映像が音声と映像の時間的ズレが少ないことから、またまた番組冒頭からテレビを見ることとなり、結局何時間紅白を見ていたんだろうか。

そのお陰もあってか、「いきものがかり」は3度とも抑えることが出来たんだけれども、初めてと言ってもいいぐらい紅白を最初から最後までガッツリ見たせいか、ツッコミどころ満載だったよなあ。

絢香のラストステージは本当に素晴らしかった分、無期限休養は残念すぎる。いきものががりには今年も素敵な楽曲を聞かせてもらいたいし、締めはやっぱりサブちゃんが似合う。
そんな中、キムタクの上滑り気味のテンションが自棄に目に付いた。みんなの歌では歌い出しに失敗し、スーザンボイルとの会話では英語で話しかけているにも関わらず、通訳さんに介入されるわ、エンディングのサブちゃんの裏で一心不乱に舞い落ちる紙吹雪を煽っている姿は、普通のファンである私にとって、どこか首を傾げたくなる様なずっこけぶりだった。

さてさて、気付いてみれば昨年は1年間で15本しかブログをアップしていない。制約は何処にも無いとはいえ、あの筆まめさは何処へ。日々巻き起こる生活に色彩りを添えるべく、今年はブログの倍増化計画を推し進めていきたいと思います。

ではでは。

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vol.267 あ~、憬れのホワイトハウス② [Love Journey]

~ニューヨーク~
13年という歳月を経て舞い降りたニューヨークは、忘却の瘡蓋をひっぺ返す様な景色や新鮮な色採りが綯交ぜになり、懐かしみを覚える風景と過去の記憶がフラッシュバックを繰り返す。
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~ホテル編~
グランドハイアット(★★)
グランドセントラル駅に隣接しており、地の利は文句の付けようがない。地下鉄や空港へのシャトルバスなど交通面の要とも言える場所である。駅構内や近辺には食事や買い物スペースが所狭しと広がっており、至極便利。最初に通された部屋の風呂場の水回り近辺が良くなかったこと、照明が点灯しない旨を伝えたものの一向に改善されなかったこと、4泊宿泊予定であるにも関わらず、3泊だと勘違いされていたことなどの不備はあったものの、どれもが許容範囲であったため、★2つの評価とした。

~観光編~
地下鉄(★★)
地下鉄の利用はニューヨークに入る前から考えていたことだけれど、毎回チケットを購入した方が得なのか、13回乗車すれば元が取れる$27の回数券を購入するかでしばし悩む。結局4日間で13回も乗車しないだろうということで、毎回購入することにしたんだけれども、結果的にはどうだったのか。

一々乗る回数はカウントしていなかったけれども、10回以上15回未満は乗ったと思われるので、今から思えば回数券購入も有効な手段だったと判断出来る。でも、それ以上に次回同じような旅をするのであれば確実に回数券を購入した方が色々と利点があったと考えさせられることが間々あった。

自動改札機の利用はそれほど面倒なこともなく、一律$2.25という設定も旅行者には有難い。日本の地下鉄などに多くみられるように、どこどこまでは幾ら掛かるのか等を路線に沿って探す必要性も無く、1駅だけの移動であれば多少運賃面で不満は残るものの、素晴らしいシステムだと思う。

但し、肝心の販売機など機器類は稚拙だ。自動改札機の故障は当たり前として、お札しか受け付けないもの、コインしか受け付けないもの、クレジットカードしか受け付けないものなど、自動改札機内の金銭補充率が低いせいなのか、やたらと制限を加えられているものが多い。お札オンリーはともかく、コインだけで2人分の購入は酷な時がある。

更に、はじき出されるチケットは磁気式であるけれども、自動改札機でしっかりと反応しないものが多数あり、駅員とやりあう姿がそこかしこで見受けられた。かくいう私達もしっかりとその洗礼を受けたのだが。

チケットの磁気の中には当然様々な情報が詰まっているんだろうけれども、表面には発券時間以外何ら印字されているわけではないので、ポケットなどに複数入っているとどれがどれだかわからなくなってしまう。日本式であれば出口で再度チケットを自動改札機に挿入するとチケットは回収され自動扉が開くシステムとなっているが、ワシントンもニューヨークも、チケットをスライドさせれば、手や体でレバーを出口側に回転させるだけで事足りる。

チケットを購入して自動改札機にスライドさせると、「go」と文字が浮かび上がりレバーを動かすことが出来るんだけれど、ある時は何度スライドさせても「transfer not valid」と表示される。先程購入したばかりでtransferも何も無いんだけれども。

ポケットにもう1枚のチケットが残っていたものだから、前回のものと思われるチケットを改札を通る直前にゴミ箱に捨てたものだから、最初は私達の勘違いから来るミスだと思い込んでいた。しかし、どう考えても可笑しいことにすぐに気付く。私達同様に列を為していた人達が大袈裟ではなく何人もが自動改札に弾かれ、駅員のいるブースに再び列を為している。駅員とのやり取りの末、チケットを提示して改札を通ることが出来るんだけれども、面倒なことは確かである。

ダブルデッカー(★☆)
もう一つ大きな移動手段としたのが、グレイライン社が運営するダブルデッカー。乗り降り自由の2階建てバスで、4種類のバスルートを自由に選択。ハーレムのアポロシアターやロックフェラーセンター、タイムズ・スクエア、エンパイア・ステート・ビル、自由の女神が見えるバッテリーパーク、ブルックリン方面と観光名所をほぼカバーしている。

私達は「オールループツアー(48時間有効パス)」を事前にネットで購入し、日中の移動手段及び夜間にノースループと言われるハーレム方面への使用目的と考えていた。基本的に20~30分間隔で巡ってくるバスは2階席に陣取れば、地上よりも1段高い抜けた景色を堪能出来、交差点に差し掛かる都度、碁盤目のように作られたマンハッタンの遠方を垣間見ることが出来る。

良い点は当然いくつもあるんだけれども、天候不順に何度か遭遇した私達にとっては不運な面もいくつか。2階建てバスとはいえ、当然1階にも席があるわけで、太陽の日差しがきつ過ぎれば冷房の効いた1階でのんびりと過ごせばいい。ただし、私達を含めてせっかく2階建てバスに乗るんだからということで、観光客は階段をせっせと攀じ登る。私達は幸い席に恵まれなかったことはないけれども、もう少し運行本数を増やすことは出来ないんだろうか。

天気が素晴らしければ高層ビルが立ち並ぶマンハッタンの街角を堪能出来るけれども、曇天が一転して雨が訪れると、皆が一斉に1階へ殺到。雨に打たれながらも景色を楽しみたい人達は無料で配布されるポンチョを身に纏って再び2階へ行くんだけれど、私達は雨によって急激に温度が下がった上に、冷房が強烈に効いた1階で待機。もちろん1階からでも車窓からの景色を楽しめるんだけれどね。

それから、これはどうしようもない事なんだけれども、ある目的地から次の目的地までの移動時間が掛かり過ぎる。地下鉄やバスの数倍は当然のことであり、短期観光旅行客である私達にはダメージが大きい。途中下車するメリットが無いわけではないけれども、不慣れな土地故、その場所から更に移動手段を探す時間も余計に掛かってしまう。

セントラルパークを大きく周遊するノースルートはどれだけ長くても1時間ちょっとと見込んでいたのに、2時間近くも掛かってしまい、その後訪れたメトロポリタン美術館での滞在時間に影響を与えてしまい、楽しみにしていたトラムウェイに乗車することが出来なかった。

夜景ナイトツアー(★★★)
移動手段としてはちょっとカテゴリーから外れるかもしれないけれど、「マンハッタン2大夜景ナイトツアー」に申し込んでいた。ツアーガイドさんの運転でニューヨークの夜景を楽しもうということで、以前には訪れたことのない場所からの絶景を心待ちにしていた。

折角ニューヨークに来たのだから、夜景を見なきゃ意味がない。とは言わないまでも、高層ビルの屋上から見るのとはまた一味違う夜景の見所をバスで廻ってみたかった。マンハッタン島の東西を流れる2つの川を挟んでブルックリン側、ニュージャージー州側の両方からの2大夜景を堪能。  

このツアーの見所と言えば、ブルックリン橋を渡り、ブルックリン川岸からのマンハッタンの夜景眺望、マンハッタン内の南先端バッテリーパーク公園よりライトよりライトアップされた自由の女神を眺望、ニュージャージー州ハミルトンパークにてマンハッタンの夜景眺望。

ライトアップされた観光名所を順番に訪れるものだから、天候に恵まれることだけを祈念していた。スケジュールとしては、20時に集合場所であるヒルトン・ニューヨークホテルを出発。ちなみに、今回のツアーは、私達を含めて6名と小規模。4列シートのワゴン車に乗りこみ、定刻通りに無事出発。

まずは、クライスラービルやエンパイア・ステート・ビルを車窓から眺めながら、イースト川を渡る。ダンボ地区を通った後、ブルックリン橋たもとからマンハッタンの夜景眺望。テレビや雑誌で良く目にするマンハッタン対岸からの夜景撮影ポイントはここだったのかと思えるぐらい絵に描いたような出来過ぎた眺望が開けていた。
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夕闇が迫り、太陽と月の支配する時間が交錯する時間帯が見せてくれる一瞬一瞬の光の変化は、昼間では体験の出来ないドラマティックなシチュエーションを完璧に作り上げていた。少なくとも私が体験した中では、ベストと断言出来る夜景に間違いはない。

その後、再びバスに乗車し。ウールワースビルを車窓観光後、官庁街を通り、バッテリーパーク周辺へ移動 。リバティ島に鎮座するライトアップされた自由の女神を遠景より眺望
ということなんだけれども、如何せん距離が遠過ぎる。若干霧掛かった先に見える自由の女神はトーチの部分から光を発しているものの、手持ちのカメラでは写真に収めることすら難しい。

いよいよ最終ポイントへ向かうことになり、ミートパッキングディストリクトを車窓から眺めながらマンハッタンを北上 。ハドソン川を渡り、ニュージャージー州ハミルトンパークにてマンハッタンの夜景眺望。マンハッタンの西側に当たるサイドからの夜景は、東側からの手が届きそうに感じる夜景とは趣きが異なり、マンハッタン全景を広角に捉える感じかな。完全に闇に支配されている時間帯に抗うように眩いばかりの光を発する高層ビル群は、どれもこれもが個性を競い合っており、それらが調和して素晴らしい景色を作り出していた。
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自由の女神(★★★)
言わずと知れたアメリカの象徴。前回ニューヨークを訪れた1996年に世界遺産に登録された。マンハッタンの最南端にあたるバッテリーパークから出るフェリー乗り場は長蛇の列。真夏の太陽の下で長時間並ぶのは辛いものがあるけれども、フェリーに乗船し、自由の女神が刻一刻と近づいてくると、そのような疲れは一瞬にして吹き飛んでしまう。
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久しぶりに見上げる自由の女神は、やはり絶対的な存在感を放っており、他の観光名所とは一線を画している。9.11以後に閉鎖されていた冠部分への内部見学も旅行直前に解禁となったものの、申し込んだ時点では時すでに遅く、内部に入ることは出来なかった。

タイムズ・スクエア(★★)
ニューヨークの名所といえば、ここはどうしても外せない。地理的にもマンハッタンの中心部分にあり、歩行者天国となっているタイムズ・スクエア近辺には、ミュージカルやショーのネオンが瞬いている。ここで毎年行われる大晦日のイベントでは、どのような盛り上がりになるんだろう。

グラウンドゼロ(★)
9.11の舞台となった元ワールドトレードセンター跡地。現在工事中ということもあり、中の様子を窺い知ることは出来なかった。不況の影響もあるだろうけれども、工事がそれほど進捗しておるようには見受けられず、再開発工事および新しいモニュメントの完成を早く見たいものである。

国連本部(★)
車窓から眺めただけなので、★の評価は正しくないが、一応目にしたということで。ニュースなどで良く映し出される外観には、それなりの感慨もあったが、やはり目につくのは敷地に沿って棚引く加盟各国の国旗。バスに乗りながらの状態では、日本の国旗さえ発見出来ずじまいだったけれども、その数の多さにはビックリさせられた。200を超える国と地域というのは、横一列で整然と並べられていても圧倒的な迫力を見せており、私が足を踏み入れたことのある10カ国前後とは比べるべくもない。

セントラルパーク(★★★)
高層ビルが林立するマンハッタンの一部にありながらも自然を満喫出来る広大なスペース。大都会の中心にあるオアシス的な存在で、前回ニューヨークを訪れた際には、少し足を踏み入れた程度。歩いて全てを周回するには広すぎるし、そこまでの時間的余裕も無い。

ということで、ツレアイのたっての希望もあり、レンタサイクルをしてみることに。公園周辺には、馬車やレンタル自転車の呼び込みを行っているスポットがいくつもあり、どうせ借りるのであれば値段の安いところと思ったんだけれども、どこも同じ値段。1人1時間$20を支払い、リュックサックを背負って、緑生茂る公園の奥へと自転車を走らせる。
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周囲には、馬車や自転車でのんびりと散策を楽しむ人、芝生付近にはのんびりと時間を過ごすグループなどがそこかしこに垣間見られ、何とも言えない心地よい空間が作り上げられていた。行動範囲が一気に拡大したものだから、取り敢えず有名どころは押さえていこうということで、ストロベリーフィールズやベセスダテラスなどを周遊。真夏の太陽の下でも、風を感じて走ると非常に気持ち良く、上質な時間を堪能出来た。
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トップオブザロック(★★★)
ニューヨークの夜景を堪能するのであれば、私達が参加した夜景ツアーなどを利用してマンハッタンの両対岸から同じような目線で楽しむか、高層ビルの屋上からマンハッタンやセントラルパークを見下ろすか、という2点に尽きる。もちろん、ヘリコプターでの遊覧というパターンもあるけれど、今回は断念。
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エンパイア・ステート・ビルも、もちろん候補に挙がったんだけれども、ロックフェラーセンター屋上にある、「トップ・オブ・ザ・ロック」からの展望を楽しむことにした。チケットを購入してビル内2階にある写真や展示物で、簡単にロックフェラーセンターの歴史を学ぶ。その後、67階行きエレベーターで一気に天上へ駆け上がると、そこは屋内展望台。南側にはエンパイア・ステート・ビルが望め、北側にはセントラルパークの全景が見渡せる。更に70階まで足を運べば屋上展望台となり、視線の高さにガラスなどが無いことから、写真撮影にも最適のスポット。
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天候にも恵まれ、暮れなずむ時間帯から足を運んだものだから、徐々に沈みゆく太陽を受けてオレンジ色に染まってゆく摩天楼が、やがて夕闇から完全に夜へと支配され、ネオンの洪水が月夜の主役へと移り変わってゆく様というのは、感激を通り越して感動の連続。これほど素晴らしい夜景と比肩するものは、世界にどれぐらいあるのだろうか。
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メトロポリタン美術館(★★☆)
セントラルパークを背にして立つメトロポリタン美術館は、広大な敷地面積とも相まって、見る者を威容しているようにも見受けられる。すべてを見るにはあまりにも時間が掛かり過ぎるので有名作品が展示されているフロアを中心に駆け足で観賞したんだけれども、巨大な館内は世界中から集められたコレクションで埋め尽くされていた。

これでも、所蔵品の1割にも満たないほどだというから、全部展示しようとすればどれだけの規模にまでリニューアルしないといけないんだろう。美術品に疎い私でも、ピカソやゴーギャンの絵には、ふと足を止めて見入ってしまう。

~食事編~
カフェハバナ(★★★)
メキシコ料理とキューバ料理を味わえるカフェ。店の看板メニューであるグリルド・コーンは、焼きとうもろこしの上にマヨネーズが塗られ、粉チーズとチリパウダーがかけられており、B級グルメの最高峰。値段も格安で、近所にお店があれば毎週でも通いたいほどその味にハマってしまう。文句なし。
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バーガージョイント(★★☆)
高級ホテル「ル・パーカー・メリディアン」のフロント脇にひっそりと佇むハンバーガー専門店。ホテルロビーを一見したところでは店の場所がわからず、思わずフロントの人に尋ねてしまったほど解り難い。ハンバーガーサインのネオンに導かれて店内に入ると、狭い店内には行列がずらり。肉厚でジューシーなパテ、野菜もボリューム感がある。ロサンゼルスにも数多くのハンバーガー名門店はあるけれども、双璧のおいしさ。

クリントンストリートベイキングカンパニー&レストラン(★★☆)
ニューヨークナンバー1とも評されたことがあるパンケーキがメイン。前身がベイカリーということもあり、パン類は非常に充実。卵料理やサンドイッチもボリューム満点で、ブレンチとして最適。何故旅に出るとパンケーキが食べたくなるんだろう。ハワイでも同じような行動をとってしまうなあ。

ピータールーガー(★★★)
ステーキハウスの代名詞ともいうべき存在で、所謂ランキング部門では24年連続でトップに君臨し続けるキングオブステーキ。サーロインとフィレを両方楽しめるTボーンステーキは$75からと決してお安くは無いけれども、その味とボリュームを考えれば、お得感すら感じる。充分に焼き色を付け、肉汁の油にまみれたその姿は、圧倒的な迫力があり、一口味わった瞬間、思わずうなり声を挙げてしまったほど。
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大きな肉の塊と格闘していると、突然レストランのウエイターが、「あちらのお客様からです」と言って、横のテーブルを指差し、美味しそうなハムを1切れずつ私とツレアイにサーブしてくれた。

私達の座席のすぐ横側には、上品そうな白人の老夫婦が腰掛けており、あまりの美味しさにウンウン唸っている私達をみて嬉しくなったのか、感心したのかはわからないがーーー。少しの驚きのあと感謝の言葉を伝え、ハムをパクリ。期待にそぐわない優しい味でステーキとは一味違う美味い肉の味を堪能出来た。「お洒落なことするなあ」と感心するのと同時に、「私達のことは、あの夫婦からどういう目で見られているんだろう」と思ったのも事実。

旅行者丸出しで、アメリカのステーキに驚かされっぱなしのアジア人に、普段私達が食べているハムを食べさせたらどんな反応をするのかしら、といった観察気分だったのだろうか。厭々、人の行為は素直に受け止めよう。おかげで味わうチャンスのなかったハムを食べられたのは良いことなんだけれども、お腹が一杯になってしまい、その分本筋であるステーキを残すことになってしまった。

グランドセントラルオイスターバー(★★)
宿泊先でもあり、交通手段の要ともなっているグランドセントラル駅地下にあるオイスターバー。とはいっても、店内は主にオイスターのみを楽しむための席とレストラン席が設けられており、私達は名物となっているクラムチャウダーとともにオイスターの盛り合わせを注文することに。カキ類は万が一体調不良になってしまった場合に、旅全般に影響を及ぼしてしまうので若干恐る恐るトライしてみたものの、味には満足。
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モダン(★★)
MOMAの彫刻の庭に面する洗練されたバー&レストラン。店内の椅子やテーブル、雰囲気などは、さすがMOMAということもあり、お洒落感は半端ではない。午後5時過ぎに入店したものの、店内にはワイングラスやアルコール類のグラス片手に仕事後の一杯を楽しむ業界人が群れ集っており、騒々しさはアジアを思わせるほど。

ニューヨークに訪れた期間はレストランウィークということもあり、お得なプレフィックスメニューをチョイス。上品な食器類に盛られた料理はあくまでも小洒落ており、お上品さからはみ出すものではなかった。

さてさて。

自宅で数百枚に及ぶ写真を見ながら観賞に浸っている今も、体には幾つか虫に刺された痕が残っており、いまでも少しむず痒い。これも東海岸の湿気のせいなんだろうか。カラカラに乾いた西海岸では蚊などが生息する環境に乏しく、このような虫災害に悩まされるようなことは無かったので、これも旅した証ということだろうか。

今回の旅で体が鈍っていることが改めて立証されてしまった。一日中歩き回る日々が続いたとはいえ、午後の早い段階で足の裏がジンジンとしびれ始めるという体たらく。いつの日にか世界中にある素晴らしい景色をこの目で確かめたいと思っているのであれば、最低限度の体力維持は必要不可欠だよなあ。

次に訪れる国や場所がどこになるのかはわからないけれど、アメリカにいる間に是非押さえておきたいのが、南米。日本からでは遠過ぎるし、飛行機などの移動時間だけで旅の大部分が費やされてしまうのがネックとなるし、旅行代金も大きく跳ね上がる。

チリにボリビアなど魅力的なスポットは数知れず存在するけれど、唯一のネックとも言えるのが、それらのほとんどすべてが高山地域に広がっているということか。4000mを越えるハワイ島のマウナケアで体感しているとはいえ、高山病の心配も頭の片隅に浮かび上がる。

まずは、体を健康体に保つことから始めなければ。

ではでは。


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vol.266 あ~、憬れのホワイトハウス① [Love Journey]

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夏休みにどこへ出掛けようかという段階で、複数の都市がリストアップされた。メキシコのリゾート地、カリブ海の島々、果てはタヒチまで。どの街も魅力的であり、甲乙つけ難い面もたくさんあるんだけれど、一つの要因となったのが、新型インフルエンザの発生。当初メキシコが発生源とされ、感染者数も群を抜いていた。

折角の旅を病気絡みにするわけにもいかず、まずメキシコが脱落。カリブ海の島々には難癖を付ける点が見当たらないんだけれど、私の頭の中で「カリブ海」という大きな括りが出来上がってしまっており、どの国をチョイスすべきなのか判断に苦しむ。もちろん、レゲエが好きならジャマイカ、反米主義ながらも魅惑的なキューバといった風にそれぞれの色はあるんだけれど、私とツレアイの中では、もう一押しとなる決め手に欠ける。更に、ロサンゼルスからの直行便が無い事もマイナス要因となった。

タヒチはロサンゼルスから直行便も就航しており、日本よりもアメリカからのフライトの方が時間も短くて済む。新婚旅行の候補地ともなったところだから、私達の中では訪れたい国の最上級ランクに位置しているんだけれども、如何せん旅行代金の高額さがネック。

といったような紆余曲折があり、最終的には二人が共に候補に挙げており、アメリカ国内といえども3時間もの時差がある魅力的な街を訪れようということになり、昨年のフロリダ州オーランドに引き続き、今年も東海岸のワシントンとニューヨークを訪れることにした。健康的であり煩雑ながらも観光客で溢れかえる首都ワシントン。あらゆる人種が混ざり合い雑踏と喧騒の煙る大都会ニューヨーク。今年の夏休みに選んだ場所は、アメリカを否、世界有数の二大都市。

それにしても東海岸の咽返る様な湿気はどうなんだ。まるで日本を思い起こさせ、わずか1年半とはいえロサンゼルスの乾いた暑さを過ごした者にとっては、不快なことこの上ない。リュックサックと密着した背中を中心に汗が全身を覆い、じっとりと滲み出る汗を拭いながら日本の夏を思い出す。

時折叩きつける雷交じりの雨とも相まって湿気を多分に含んだ外気と、地下鉄やバス、あるいは建物内などキンキンに冷え切った室内との温度差に対する精一杯の抵抗は、上着の常備とサングラス。あえかなる反撃を試みつつも、車生活で鈍り切ってしまっている体には相当疲労感が残る。

閑話休題。

ワシントン、ニューヨークともに旅行者にとっては旅しやすい街の一つに挙げてもいいのではないかと思えるほど交通機関の選択肢が多彩である。ロサンゼルスならばレンタカーを使用しない限り移動範囲が大幅に制限されてしまうが、今回の旅ではバス、地下鉄の使用で大半は事足りた上、お財布にも優しい。

時間限定の旅行者にとって、バスや地下鉄の待ち時間という如何することも出来ない不確定要素は常に付き纏うものの、生活している人達と同じ目線で街を覗き見るというのは、何とも言えない楽しみでもある。

さてさて。今回のエアーチケットはどこを選ぼうかと色々調べてみたんだけれど、他の航空会社で貯めたマイルは往復無料券と交換するまでには達しておらず、何より直行便が飛んでいない。それなりの長距離フライトなので余計なトランジットは避けたいところだし、時間も有効に活用したい。料金、ワシントン及びニューヨークのどちらにも直行便で行けること、適当な時間にフライトがあることを総合的に判断した結果、ロサンゼルスとワシントン及びニューヨークの往復便として選んだのが、Virgin America航空。

前知識があったわけではないけれども、評判を聞くと上々の様子。実際に搭乗してみると、前の座席とのピッチ幅、空間率などに特に違いがあるわけではないんだけれども、機体が新しくてとても清潔。合成とはいえ革張りのシートはエコノミーとしては珍しいと思えるし、機内のライトアップもピンクや紫といった具合に他社とは一線を画している。

中でも出色なのは、フライト前に行われる緊急時の対応マニュアルを各座席に映し出されるモニター画面で行うことか。通常キャビンアテンダントが数名通路に立ち、実際にやって見せたりするけれども、そのようなことは一切行わず、アニメ風に描かれたキャラクターがユーモアたっぷりに危険時の対応法を伝えてくれる。その内容が非常に素晴らしく思わず帰りの便ではじっくりと見てしまったほどだった。
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今までの旅と同様、★3つを最高とし、☆は半分の評価で。

~ワシントン~
ダレス国際空港からスーパーシャトルバスに乗ること40分弱でワシントンの中心部へ。ワシントンで宿泊したのは、ワシントンプラザホテル。ペンクォーター地区に位置し、オフィス街と住宅街の中心といったところかな。周辺にはホテルやオフィスが広がり、カフェやお店も顔を覗かせる。

~ホテル編~
ワシントンプラザホテル(★★)
ホテルは高級ランクに属しており、それなりの期待感を持っていたんだけれども、高級なビジネスホテルといった類かな。部屋は清潔であり、アメニティも必要なものは備わっている。立地も安全面からは申し分ないけれども、窓から見える景色は街中相応。部屋に到着したのは、午後6時過ぎ。外はまだまだ明るく、お腹も空いてきた。手持ちのリュックを片手に早速市内観光へ出掛けることに。

~食事編~
シーキャッチレストラン&ロウバー(★★☆)
ジョージタウンという観光地にあり、店の奥が運河に面している雰囲気の良いレストラン。ワシントンという土地柄はシーフード料理が盛んであり、クラブケーキやカニなどの料理に舌鼓を打つ。料金はそれなりであるんだけれども、ボリューム面でやや不満が残る。季節物の料理類は文句なしにおいしいんだけれどもなあ。

ゾーバズカフェ(★★)
デュポンサークルという小洒落た街並みの一角に立つ可愛らしいお店。ギリシャ料理というのは、それほど馴染みのあるものではないけれど、ドレッシングやソースに使用されている独特の酸味に問題がなければ、かなり美味。中東系というよりもトルコ系に近いような気もする。半地下にあるカウンターで注文を行い、自分で商品を持ち運ぶセルフサービス形式ということもあり、値段もお手頃。

ゼイティニア(★☆)
ペンクォーターというオフィス街や博物館が立ち並ぶ渋い地区にあり、店外から高級感を醸し出している。店内には仕事帰りと思われるスーツ族やワンランク上の高級感を漂わす人達が集まり、旅行者気分丸出しの私達とは一線を画している。小皿料理がメインということで、確かに一皿の値段はそれなりではあるものの、量が余りにも少なすぎる。付き出しとして出されるパンでお腹を満たすという体たらくで、雰囲気代と場所代にお金を注ぎ込んだ感じ。

コズィ(★★)
東海岸に多くのチェーン店を持ち、サンドイッチや軽食が楽しめるカフェ。私達はメニューが豊富に揃うサンドイッチを食そうと朝食の時間帯に入店したんだけれども、朝メニューの中にサンドイッチは存在せず。他のパン類でお茶を濁してしまう結果に。

Au bon pain (★★★)
ユニオンステーション駅構内のカフェ。ワシントンからニューヨークへ、アムトラックで向かう前に頂いたパン類のおいしかったこと。ロサンゼルスにもそれなりにおいしい日系のパン屋さんは数多あるものの、同等かそれ以上のクオリティ。

~観光編~
ツアーモービル(★★☆)
ワシントン中心部のモールにある観光スポットを約30分間隔で循環している観光バス。車内には運転手の他に観光ガイドが常駐し、各停留所付近にある施設の見所や歴史、バスの乗り換え手順などを案内してくれる。私達はアーリントン墓地がある西側ルートには乗らなかったものの、ホワイトハウスやリンカーン記念堂がある東側ルートに乗車すれば、所謂有名処はほぼ完璧に網羅されており、名所が集積しているワシントンならではのお薦め移動手段となっている。難点を言えば、運行本数が少ない事か。夏季の暑い日射しの元で長時間バスを待ち続けるのは結構苦痛であり、長時間待ち惚けを食わされたことも一度や二度ではない。

ユニオンステーション (★★☆)
ニューヨークやボストン、シカゴなどを結ぶアムトラックの停車駅であり、ツアーモービルなどの各種観光バスの発着所、地下鉄にフードコートもある一大観光拠点。駅そのものも建築物として一見の価値あり。

国立アメリカ歴史博物館(★★☆)
アメリカの歴史と文化を中心に、独立したテーマ毎の展示で、多様なアメリカを紹介している。私な中の目玉としては、館内正面入り口の壁一面に広がる星条旗をモチーフにしたステンレス製のオブジェ。その他にも、エジソンが日本の竹を使用した電球など盛り沢山。
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リンカーン記念館(★★★)
ワシントンで訪れるべきスポットは数あれど、最もお薦め出来るポイントは、間違いなくここになる。リンカーン記念館の外観の素晴らしさ、歴史的背景、リンカーンやキング牧師の演説が刻まれた刻印などにも当然目を奪われるが、階段を上り切ったテラスから見渡す視線の先には、ワシントン記念塔、遠くには国会議事堂が連なり、バランス良く配置された自然の景色と相まって、白と緑の美しいコントラストを描き出している。

ホワイトハウス(★★)
大統領の邸宅であり、アメリカ史上に残る数々の歴史的事件の現場となってきた場所。私の中では、ニューヨークの自由の女神と同様に、アメリカのシンボルと言える建造物であり、最も訪れてみたい場所の一つであった。9.11以降一般人の入場は禁止されている為、内部の見学は当然無理ではあるものの、外側からはある程度の距離で見学出来ると思っていたものだから、観光客でごった返す人達の列から垣間見た、あまりにも遠い距離を前にして、目の前がクラクラしてしまった。

鉄柵越しに見えるホワイトハウスは威厳を醸し出しているものの、その絶望的な距離感に軽い嫉妬すら覚えてしまう。世界で最も影響力のある人間を守る拠点の厳重さは重ねて理解するが、人の気配すら感じさせない白亜の家は、どこか現実世界とは切り離されてしまっているようにも見受けられた。
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国会議事堂(★★☆)
まずその圧倒的迫力に固唾を飲む。白一色の建物には目が慣れてきたものの、剛健さでは間違いなくナンバーワン。どこかヨーロッパの歴史建造物を思い起こさせるような佇まいは、迫力満点。今回は時間の都合で行けなかったものの、再訪の際には国会議事堂内部の見学も価値がありそうだ。

ワシントン記念塔(★★☆)
モールのほぼ中央に聳え立つ白亜の石柱。石造建築物としては全米一の高さを誇るらしく、周囲に高層建築物がない(この高さを上回る建築物建造を禁止している為)ので、圧倒的な存在感。周囲をぐるりと取り囲む数十ものアメリカ国旗の中心にデンと構える様は、素晴らしいものがある。

塔の上は展望デッキが備えられており、東に国会議事堂やスミソニアン博物館群、南にジェファソン記念館やポトマックリバー、西にリンカーン記念堂とアーリントン国立墓地、北にダウンタウンとホワイトハウスが望める、正に中心的存在。ガラス越しに映る鳥瞰図はもちろん良かったのだけれど、個人的には開放された空間である塔の下からの風景の方が心に残っている。

塔に上る前に、一組の家族と遭遇していた。両親と3人兄弟が観光で訪れたとみえ、全員で塔に昇ろうとしていた。しかし、長男(8歳ぐらい?)は高いところが苦手なのか、絶対に昇りたくないと駄々をこねていた。父親は、「せっかく家族みんなで昇ろうっていうのに、何なんだ。お前は男だろう。高いところが苦手ってどういうことだ。」という感じで結構ボルテージが上がってしまっている。母親は、何とか宥めすかして一緒に昇らそうとするものの、長男は泣き叫び地面にうずくまって全身で訴えている。

結果的にこの家族とは同じグループとして展望台まで上がることになり、ぐずっていた長男も半ばあきらめた様子で頂上からの景色を楽しむことになるんだけれど、「せっかくの観光だから、男だから、お前一人だけを下に置いていくわけにはいかないから」、などなどの判断基準は、日常生活のどの場面にもあることとはいえ、イッチョマエに意見を通すには、この長男が若すぎたという事なんだろう。家族旅行は年に数回しか訪れないであろう大イベントであるが故、家族の思い出を増やすと同時に、悲喜交々の場面を演出する。

国立航空宇宙博物館(★★☆)
人類の宇宙に関する歴史的展示物が所狭しと展示されており、宇宙というよりは地球に興味が偏っている私にも、実物のみが放つスケール感がひしひしと伝わってくる。この博物館は全米人気ナンバー1の称号にふさわしく、大人から子供まで幅広い層の人達が鎮座された展示物を見上げていた。最も目を惹かれたのは、月の石、アポロ11号、ライト兄弟の飛行機だろうか。私の生誕年に人類が初めて月に降り立ったということもあり、大袈裟に言えば、人類の宇宙への一里塚と私の人生はその長さという観点ではシンクロしているわけで。
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国立自然史博物館(★★)
規模の大きいスミソニアン博物館群の中でも、圧倒的に展示物の多いこの博物館の見物は、恐竜、宝石であろうか。化石や発掘された骨格を使って組み立てられたフロアは、その巨大さ、そして展示物の多さ故に目をキョロキョロとさせられる。
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そして、最も混雑している場所と言えば、間違いなく宝飾品コーナーとなる。世界最大級と賞されるダイヤ、ルビー、サファイアなどがこれでもかと言わんぐらいの輝きを放っており、通常サイズでさえ日常生活の中でもほとんど目にしない私にとっては、キレイさよりも恐れの方が先に立ってしまう。
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個人的に最も気に入ったものは、海のコーナー近辺の一角にある、地球の誕生から現在までの気温変化や潮流の変化、大陸移動の歴史などをグラフィックス形式で映写する3D。地球儀に目のない私にとっては、映し出される映像をそのまま自宅に持ち帰りたいほどの出来栄えだった。
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国際スパイ博物館(★☆)
すべてを無料で開示しているスミソニアン博物館群と比較してしまうと、どうもランク落ちの感は否めないが、世界で唯一と言われるスパイ関連の品を展示している貴重な存在。現実世界においては、様々な場面で使用されているとは思うものの、まだまだ映画の世界の中での小道具の類であるといった感覚が抜けない私にとっては、口紅型の銃や携行式のカメラ、通信装置に目を奪われた。

充実したワシントン滞在を終えて、ニューヨークへの移動手段としたのが、アムトラック。飛行機という選択肢もあるんだけれども、ツレアイそして私も一度は乗ってみたいと思っていたので躊躇なく選択。ざっと調べてみると、移動時間は約3時間半。日本で言うと神戸から東京まで新幹線で行くぐらいかな。新幹線程の高速移動ではないけれども、アメリカで長距離鉄道に乗車したことがないものだから、車窓越しに流れる景色を楽しみにしていた。
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ワシントンの出発地点であるユニオンステーションには、駅構内で摂る朝食の時間も含めて割と早目に到着したんだけれども、乗り場前に設けられてある待合場所へ移動してみると長蛇の列。前日に同じ時間帯、同じ場所を通り過ぎた時には数えられる程の人しかいなかったので油断してしまっていた。両日ともに平日のど真ん中なのに、この違いがどこから来るのか全く理解できないまま、列の後方でホームへ繋がるドアが開くのを待つことに。

私達が購入したチケットは、他の人達と同様に自由席。つまり早い者勝ちであり、最悪の場合席に空きがなければ、ニューヨークまで立ちっぱなしになってしまう。ボストンからどれぐらいの人達が乗車してくるのか想像すら出来ず、席が無いのではないかというテンパリ気味のテンションを何とか抑えつつ、いよいよ乗車開始。結果的には十分な席があり、片側2列の座席を確保。座席上方にあるコンパートメントへスーツケースを格納し、十分に広いスペースに身を預ける。

トイレは行く機会がなかったので、どのような造りになっているのか確認出来なかったんだけれども、アメリカの交通機関にありがちな冷房の効きすぎはここでも健在。窓側に陣取ったツレアイは問題なかったんだけれども、通路側に座った私サイドの上方にあるエアコンの吹き出し口から下りてくる冷気が角度的にちょうど私の右肩部分を直撃。体の左サイドは問題ないものの、右側だけがやたらと寒い。羽織るものを体半分にだけ掛けることによって何とか寒さを耐えしのいだ。

何とかニューヨークまで寒さに耐えられるかと思っていたんだけれど、残り30分のところで限界が来てしまい、食堂車で温かい飲み物を購入することに。日本の新幹線と違って車両販売員が来ることは無いので、数車輌先にある食堂車輌まで移動。ホットココアを手にして一息吐くことが出来た。やがて遠くにマンハッタンに聳える高層ビル群が目に入るようになってくると、列車は地下へと進行。約3時間半でニューヨークのペンステーションへと無事降り立った。

あ~、憬れのホワイトハウス②へ続く。

ではでは。

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vol.265 齢40歳にして [CTU LA bureau]

今日で14610日ですか。私がこの世に生誕してから。

日本で生まれ育ち、いつしか海外で生活をすることに憬れを抱くようになり、29歳にして初めて生活者としてオーストラリアに根を張り、30歳の誕生日をオーストラリアのロックハンプトンで迎えた。そうして10年後。再び生活者としてアメリカに腰を下ろし、ロサンゼルスで40歳を迎えられた。

アラフォー世代ど真ん中に突入し、心身ともに健やかなる生活を心掛けたいものです。

次の区切りを迎える時、私は何処にいるのだろう。

ではでは。

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vol.264 ヤキニクの日 [CTU LA bureau]

また一つ忘れられない一日が私の中で誕生しました。8月29日、ついに私が「おじさん」となった日であります。母子ともに健康であるということでが何より。遠く離れているため、直接顔を見たり、手足に触れたりということは叶いませんが、その存在意義に体の奥がドキドキしております。8月29日、ヤキニクの日かあ。というわけで、昨日はツレアイと焼肉をがっつり食してまいりました。

ではでは。

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vol.263 13年の歳月を経て [CTU LA bureau]

思い起こせば13年前の冬。海外に何度か旅をしたことはあっても、まだまだパスポートを後生大事に持ち抱えているような旅人初心者だった私には、どうしても訪れたい国々があり、その筆頭格がニューヨークであった。「アメリカ横断クイズ」に憬れ、最終決戦の地であるニューヨークに恋い焦がれ、5度目の海外切符でようやく実現した旅でもあった。

あれから13年。ニューヨークが国内旅行と化す身となった今、ニューヨークだけでは物足りないということで、ワシントンDCと絡めて1週間ばかりの旅人となります。観たいもの、体験したいもの、会いたい人など盛りだくさん。しっかりと普段の生活から切り離されて自由の身となり、思いっきり非現実を満喫してこようと思います。

詳しくは、旅後のレポートにて。

ではでは。

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vol.262 ベルトの穴 考察 [CTU LA bureau]

30インチだと長らくの間、信じて疑うことはなかった。新しいズボンを購入する時は当然試着をするし、どのメーカーであれ、どのような素材であれ、ジーンズからコットンパンツに至るまで、いつもお腹回りは高値安定のまま現状維持を続けていた。

ズボンを購入する頻度が10だとすると、ベルトは1あるかないか。いやいや、0.5以下かもしれない。一年に一度も購入しないこともざらにあるし、思い起こしてみるとアメリカを含め海外でベルトを購入したことは無かった。

会社には所謂標準的な5つ穴の革製のベルトをしていっているんだけれど、日本製のそのベルトは、バックル付近でベルト本体とバックルが脱着可能となっており、ベルトを切ることによってウエストサイズの増減に対応出来る形となっている。

ここ数年に関してはウエストサイズに大きな変化を見せていないものだから、どうしても同じ穴を使用することが多く、それを嫌って他の穴を使用したいとすれば、1穴分ずつ短く切っていくより手立てはない。

そんな誤魔化しもそろそろ限界に近づき、そろそろ新しいベルトが欲しくなってきた。基本的に洋服類をすべてアウトレットで購入する私としては、アウトレットに立ち寄った際には、複数店舗のベルト売り場をうろうろと見て回るんだけれど、どこのお店に行っても、30インチのものが見当たらない。最も小さいサイズで32。大きいものは40オーバーまであるんだけどねえ。

私が出会ったものに限定して話を進めると、アメリカのベルトで、ベルト本体を切ることによって長さを調整出来るようなものは見たことがない。バックルとベルトはあくまで一つのものであり、仮にウエストの増減があれば、他の穴に差し込んでね、といった対応をするしかないタイプ。

32インチのものを購入するという事は、これから太るかもしれないといった裏メッセージを自分の中に刷り込むことを恐れてしまい、いっそそれなら28インチのダウンサイズを探したくなる。

そんな中、先日ようやく30インチのベルト数点をバーニーズニューヨークにて探し当てた。約1年越しで購入を考えていた商品が見つかったものだから、喜び勇んでデザインだけを重視して2点ゲット。

自宅に帰り、タグを外して早速ズボンに通してみると、何と全然短いことに気付く。「あれっ、確かに30インチとベルト本体にもタグにも書いているのに、何で?」と頭の中に?マークが何個も点滅を繰り返している間に、ハタと気が付いた。

「ひょっとして、30インチというのは、ベルトの端から端までの長さのことではないのかと。」

落ち着いて冷静に考えてみれば、余りにも当たり前のことであり、何故気が付かなかったのか今でも疑問なんだけれど、30インチという数字が頭に張り付いており、ズボンに類するものは30インチのものを購入しなければならないと決めつけてしまっていたきらいがある。

ベルトだからと試着もせずに購入してしまったものだから、アウトレットものとはいえ、高い代償金を支払う羽目になってしまった。ということは、私の現在のウエストサイズに合致するサイズは、32か34インチ。これなら何の苦もなくどこの店舗でも簡単に手に入れられただろうに。この1年は何だったんだろう。

ではでは。


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vol.261 「太り気味です」。わかっています。 [CTU LA bureau]

Wii Fitで「からだ診断」をすると、必ず「ジャラジャラジャラジャラ~、ジャン」といった太鼓ロールの後に、「太り気味です」と言われ、私の分身であるキャラクターがちょっとよろめく。

よろめくほど太っちゃいないんだけれどなあ。運動不足の生活に入ってからの方が、運動が必要十分に足りている時よりも長いんだから、今更運動不足ですと言われても、なかなか生活スタイルは変えられない。

毎朝のウォーキングとか、週末のスポーツジム通いなんてことが出来れば理想的ではあるけれども、現実的ではない。ツレアイとゴルフを楽しんだり、Wii Fitやファミリートレーナーなどの室内ゲームで軽い汗を掻くのが関の山であり、学生時代のように何時間も運動に費やせるわけもなく、また費やせるだけの体力も持ち合わせていない。

それでも尚我儘なことに「標準」レベルに在籍していたい私としては、どうしても食事の摂り方に活路を見出すより手はなく、ツレアイの協力の下、バナナダイエット&スープダイエットを始めることにした。

朝食は、バナナ1本、ヨーグルトにココア。昼食はワンサイズ小さめのお弁当箱に変更し、夜はなるべく炭水化物の接種率を抑えてスープ系の食事を摂ることに。決してベストの選択ではないと思うものの、成果は少しずつ見え始めてきている。

もともと大幅な「太り気味」では無いとはいえ、先々週にようやく「標準」へ仲間入り。とはいっても、あくまで両者のボーダーライン上を行ったり来たりしており、常に片足は「太り気味」にずっぽりと浸かっている。

「太り気味です」。という声を聞かないようですむような生活スタイル、例えばお菓子類の制限といった事が出来るほどの自分抑止力があるわけでもなく、基本的に甘い物好きな私の格闘はこれからも続く。

ではでは。


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vol.260 ブタウィルス騒ぎに思うこと [CTU LA bureau]

メキシコが、メディアが、いやいやウィルス発祥地から遠く離れた日本を含めた世界各国がブタインフルエンザに振り回され始めてから10日程経つだろうか。「フェーズ3からフェーズ4、そしてフェーズ5」、「パンデミック」、「強毒性ではなく弱毒性」、「機内検疫」などこれまで凡そ頻繁に使用されなかった言葉達がやたらと目の前で踊っている。

当初ニュースが出始めた頃、メキシコとは地理的に近いロスアンゼルス在住であることから、とても国境向いの現場で起きた遠い出来事という認識は持てず、今そこにある危機の可能性が高いと頭の中でアラームが音を立てて鳴り始めていた。

職場や自宅の周辺を含めてメキシコからのヒトモノの流れは大河のように普遍的に存在しており、ウィルスが人から人へと感染する性質を持っている以上、水際対策程度のレベルで押しとどめられるものではないはず。

空港でのサーモグラフィーを使用した体温検査なども便宜的には行われているようだけれども、アメリカの本気度がどこにも垣間見えず、現時点でこの程度の感染の広がり具合で収まっているのは、病原菌の感染力の弱さに助けられていると私は推測するのだが。

アメリカと日本のニュースを見比べるにつけ、その温度差には愕然とさせられる。国家レベルとして対応策を打ち出していることは共通するも、メディアレベルでの取り上げ方に国民性が表れているような気がしてならない。

日本では未だに1時間のニュース番組の30分以上を費やして、微に入り際に渡って事細かく世界中の事象を取り上げて一種の不安感を煽っているようにも感じられる。情報を最大限に公開して、何度も何度もニュースとして取り上げるのは情報過疎地域では有難いものの、その情報の混雑具合を見ると、「煽る」要素が大きすぎるように思えて仕方がない。

一方、死者も出しているアメリカと言えば、トップニュースにすら顔を出さなくなり、取り扱う時間も数分程度。今朝の例で言えば、最初に取り上げられるのは、クライスラーの破産であり、メーデーでのデモ行進であった。

文化や習慣がないとはいえ、マスクをしている人は空港以外では皆無であり、病院が予防注射を接種したい人で混雑しているといった事も全く起こっていない。報道に対して鈍感であるというより、情報への取捨選択に主観の違いが大きく出ているのではないか。

万が一、ブタインフルエンザに罹ってしまったらというストーリー展開にはなりたくないけれども、弱毒性と言われているウィルスが変異を遂げたり、周囲の人間に蔓延するようなことが起きてしまえば、一時帰国という話が浮かび上がる可能性もゼロではないだろう。

熱しやすく冷めやすい国民性だと言われる「日本」。この過剰とも思えるメディアの取り扱いが終息に向かうのと同時に、ウィルスへの現実的な分析が終了し、他のインフルエンザと同様レベルの警戒さえすれば、薬で封じ込めることが出来るものであるとの認識が広がることが、最良のシナリオであろう。

この大騒ぎで最も得をした人物といえば、公園で空騒ぎをしちゃった国民的アイドルかも知れない。

ではでは。


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vol.259 ラスベガス。飾る街、飾らない心。③ [Love Journey]

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旅の楽しみの一つに食事がある。アメリカに住んでいるんだから食材に目新しさがあるわけではないんだけれども、旅行中にどうしてもトライしたいのがバフェの類。各ホテルともに基本的には1つのレストランをバフェスタイルとして有し(アンコールには1つもない)、その人気度合によってはホテル全体の動員数を左右するといっても過言ではないと思うけれど、その代表格と言えるのが、「パリス」と「ベラッジオ」だろう。

日本の旅行雑誌を開いてみると、バフェの比較記事が必ず掲載されており、「ここのホテルのバフェは料理の種類が豊富」であるとか、「高級食材がふんだんに使用されている」などと書かれてある。今回は3日間の旅ということで、「1日、1バフェ」を目標とすることとし、「パリス」、「ベラッジオ」、「ウィン」内にあるバフェを食べ比べてみることにした。

ちなみに、「パリス」が土曜日の昼食、「ベラッジオ」が日曜日の為サンデーブランチ、「ウィン」が月曜日(祝日ではあったがメニューは平日のもの)の朝食に当たる時間帯のメニュー構成となった。

混雑具合はどこも凄まじく、短くて40分、長くて1時間以上並ばなければならなかった。お腹を減らすためには絶好の時間とはいえ、あまりにも長すぎる。少しずつとはいえ列は前進するんだけれども、何度もUターンを繰り返し、入口が近づいては遠ざかる列構成は拷問に近い。

批評の前に述べておきたいのは、「ベラッジオ」と「ウィン」の従業員数の問題。この経済状況の中で人員削減やワークシェアリングを行っているのかは知らないが、絶対数が少なすぎるではないかと感じた。というのは、私の感覚では、店の外に行列が出来ている=店内が満席という図式があるからなんだけれど。

ところが、長い長い待ち時間を経て店内に入ってみると、空席があちらこちらに目立ち(一気に客が食事を終えたわけではない)、ともすれば順番待ちをしているほとんどの人が店内に入れるんじゃないかと思えるほどのガラガラ具合が目立つ。広いスペースに点在する客のオーダー(とは言っても入店直後の飲み物や皿の引き上げがメインだが)に応じて動く店員が少ないからか、はたまた料理の準備が追い付かないからかは知らないが、あまりにも待たせ過ぎの感が否めない。

待つこともエンターテイメントの一つなのは、ディズニーやユニバーサルスタジオに任せておいて、一刻も早く食欲を満たしたい私達をスムーズに店内に誘導する努力がもうちょっとあっても良いのではないかと強く思う。
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3店舗を順位付けすると、「ベラッジオ」、「ウィン」、「パリス」となる。「ベラッジオ」は中でも断トツと言って良いのではないか。店内の雰囲気は好みも大きく左右するだろうけれど、料理の品揃え、種類などは他の追随を許さない。圧倒的な1位であった。

「ウィン」はホテル自体がまだまだ新しいグループに入ることもあり、清潔感に溢れている。ただ、壁紙のセンスはイマイチかも。高級ホテルというからには、細部にまで拘りを持ってもらいたい。料理の並ぶカウンターは、どことなくデパ地下を想像させる。良い意味でも悪い意味でも。フルーツは充実していたものの、デザート類は品数が少なすぎる。
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「パリス」はごく普通の標準的なレベルかな。店内の天井に青空を描いた店内には、シーフード料理も置かれていたんだけれど、どれもこれもそれなりといった感じ。

話は変わって。ストラトスフィアタワーからの夜景もまた格別だった。108階のガラス張り室内展望台、109階の屋外展望台ともども360度の景色が堪能出来、砂漠地帯の不夜城ラスベガスの面目躍如といったところかな。タワーにあるジェットコースターやブランコ、フリーフォールなんかはビビリの私達には論外で、とてもチャレンジする気にはならなかったけれども、絶叫したい人には最高のスポットだろう。
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絶景を楽しみ、天井の世界から地上に舞い戻った私達は、一旦旅の疲れをとるために「酸素バー」なるものを体験することに。店内には化学実験室のような装置が置かれてあり、試験管を思わせるガラス管の中に入っている赤、青、緑、白といった液体がブクブクと泡立ちながら酸素を作り出しているらしく、透明のビニール管の先に繋がれた鼻栓を装着し、まずはマッサージ機能付きのチェアに横たわり、大きく深呼吸をしながら鼻から酸素を体内に取り込む。

鼻にチューブを付けてベットに横たわったり、店内をうろうろするなんて90歳を過ぎたころからの話だと思っていたのに、まさかこの年で体験することになろうとは。

寝そべっている姿は見ようによってはかなり間抜けであり、写真を掲載出来ないもどかしさは如何ともしがたいけれど、結構絵になる構図であることは確実。心地よい揺れを背中に感じながら酸素を吸入するんだけれども、酸素自体に味や匂い、香りといった類があるはずもなく、私は胸一杯に酸素を体の中に取り入れてるんだと思い込みながら、ぼんやりと天井を眺め続ける。

しばらくまどろんだ後、椅子席へ移動させられ、またまたカウンターの上に置かれている別の器具へチューブを再装着。店員さんに背中をマッサージをしてもらったり、電動の器具を借りて自分達でマッサージをしながら、黙々と酸素を吸い込み続ける。マッサージを受けている最中の店員さんからの商品売り込みに首を横に振り続け、気が付けば30分近くも過ぎていた様子。酸素の効能はともかく、マッサージをしてもらったという精神的な安らぎを得て、明日からの活力に繋げられそうな気がした。

3日間の旅というのは本当に早いもので、最終日は飛行機の座席をしっかりと確保するために、早目の空港へ向かうことにした。出発前の旅行代理店の指示通りに2時間半前に到着したんだけれども、素人ながらの結論を述べさせてもらえば、本当に2時間半前に空港の受付に並ばなければいけなかったのかということには、甚だ疑問が残る。

確かに3連休の最終日ということもあり、空港は人で溢れ帰っていた。確かに搭乗後に機内に見渡してみると、空席は見当たらない。オーバーブッキング気味だった席のアテンドが思惑通りの数に収まったということだろう。

但し、実際に2時間前にチェックインの手続きをとろうとしたとはいえ、カウンターでの対応は冷たいものであった。同じ搭乗口からロサンゼルス行きの前にサンフランシスコ行きの便があるため、そちらの搭乗客を捌くことで手一杯のアテンダント達は、私達のようなロサンゼルス行きの客のことなんて頭の片隅にも入っておらず、1時間後にようやくサンフランシスコ行きが出発してからも作業は遅々として進まない。

何度カウンターに行っても、「後でやる」の一点張りで、私を含めて座席番号の指定を受けていない人達は右往左往を繰り返す。何だかんだと無駄な時間が過ぎ去り、ようやく座席番号入りのチケットが配られたのは搭乗15分前のこと。これだけを取り上げれば2時間半前にやって来た私達は、貴重な旅の時間をかなり削られたことになる。もちろん、移動も旅の一部ではあるが。

ようやく叶ったラスベガス旅行ではあるが、やはりもう少し時間が欲しい。とは言え、年に一度の一週間の休みを費やすのには、自宅からの距離的近接さから、どうしても手が出にくい。それならば、もう少し遠方へ出掛けようという誘惑を抗しきれない。3連休がやはり妥当なんだろうか。ホテルもショーも手付かずのものが多数残っているし、今回ぐらいのちょっとした物足りなさが、ある意味旅の醍醐味かもしれないが。

やりたいことは全て出来たというのは理想的ではあるけれども、再訪可能な街であるならば、ちょっとした飢餓感も持ち合わせていた方が、次へのモチベーションにも繋がることであろう。次回を楽しみにしつつ、今度こそはカジノでプラスとなるよう対策を練らねば。

尚、別ブログでツレアイも写真入りで書いておりますので、ご参考まで。
http://la-diary.blog.so-net.ne.jp/

ではでは。


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vol.258 ラスベガス。飾る街、飾らない心。② [Love Journey]

ラスベガスと言えば、やっぱりカジノは外せない項目の一つ。ロサンゼルスや近郊の街にもいくつかカジノはあるとはいえ、ギャンブル狂ではないので普段から手出しをするようなことはしない。でも、ここまで来たからには自分の手持ちの金額内で心置きなく楽しんでみたい。

各ホテルに置いてあるマシンの種類や行われているゲームの種類は基本的にどこも似通っているとはいえ、カジノの雰囲気は本当に個性的である。照明のバランス一つを取ってみても志向が凝らされているし、何となく居心地が良いところと悪いところがあるのも事実。ホテルのランクに応じて客層も異なるだろうけれど、大半の客は基本的に自分のホテルを本拠とするだろう。ということは、高級ホテルとなればなるほど一人の客単価は高くなり、テーブルゲームでの掛け金も上昇することが想像出来る。

私達のようなへなちょこギャンブラーは、テーブルゲームに参加するほどの勇気がないものだから、観光気分で梯子をする各ホテルの内装や外観を楽しみつつ、数十ドルを片手にどのマシンが出そうなのかを吟味。半時間にも及ばない程度の時間を楽しみ、また次のホテルへと彷徨い続ける。
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今回の旅は飛行機を使用したものだから、ラスベガス内での移動手段は公共のものに頼るか、レンタカーを借りるかの選択になったんだけれども、バス、タクシー、モノレールなど移動手段が豊富に揃う街だからレンタカーは必要無いだろうと判断して、移動の大半はタクシーを使用することにした。

私達が行きたい場所はすべてストリップと呼ばれる大通り沿いのホテルや観光地に限定されており、ダウンタウンと呼ばれるオールドタウンでも15分もあれば充分に移動出来る。頻繁に使用するとはいえ、総額としてはレンタカーを借りるよりもそんなに高くならないだろうと予想していたんだけれども、誤算は何といっても3連休の道路混雑具合だった。

どこが不況なんだと言わんばかりに街の通りやホテル内には人が溢れかえり、道路は大渋滞が朝から晩まで続いている。さすがに人を掻き分けて歩く必要はまったくないけれども、ここはディズニーランドかと思えるぐらいの賑わいぶり。アメリカに住み始めて1年近くになろうとするが、タクシーを使用したことが初めてなら、ご飯を食べるのにこんなに並ぶのもほとんど経験がない。

タクシーはホテルの正面玄関で簡単に捕まえられるものの、目的地まではのんびり運転が続くか、運転手によっては「遠回りになるけれどこっちの道の方が時間的に早いよ」といって大回りをしてくれるんだけれども、どちらにしても金額自体に大した差は生まれない。

1回の乗車平均が10ドルは行かないだろうという事前予想をあっさりと覆し、チップも含めて毎回12ドル以上は払っていたよなあ。通りの見通しが良いとはいえ、遥か彼方のホテルまで歩くような体力を持ち合わせていない私達はタクシーの恩恵に頼るしかなく、結局のところ運賃の安いバスに乗るチャンスは一度もなく、モノレールも数回利用したのみ。

ラスベガスを訪れる際に、カジノと同様に最も楽しみにしていたのは、どのショーを鑑賞しようかということ。私は2007年に「カー」を見ており、ツレアイはその前に「オー」を楽しんでいる。現在ラスベガスで行われているシルクドソレイユの公演は5つあり、前述のものに加えて、「ミスティア」、「ズマニティ」、「ラブ」となっている。

どのショーも素晴らしいだろうけれど、最終的には二人が一度も見たことがないものから選ぶことにし、ショーの内容から「ミスティア」に決定。シルクドソレイユのホームページから期間限定25%オフの時間を選定し、若干お得価格で席を押さえることが出来た。カテゴリー1から7まである中で3を選択したんだけれども、舞台正面から見て左方向30度、中段やや後方といった感じだろうか。仮に最後方の席に座ったとしても、舞台をぐるっと取り囲む座席設定なのでそれほど不便を感じなかっただろうが。

2晩あったのだから、2つショーを見ることは可能だった。検証はしていないが、ひょっとしたら別のショーと梯子することも時間的に可能だったかもしれない。とはいえ、私の今までの経験上、ショーに限ったことではないけれども、同じようなレベルのものを連続して体験してしまうと、どちらかの印象が後刻強烈な勢いで色褪せてしまう。大自然しかり、テーマパークしかり、コンサートしかり、もちろんショーも。「カー」や「オー」も見ようと思えばチャンスはいくらでもあったけれど、今後の楽しみのために残しておくことも時には必要だと今回は判断した。

「ミスティア」は本当に素晴らしかった。超人的な肉体芸に歓声を上げ、道化役の芝居で笑いに包まれ、緩急自在のストーリー展開に吸い込まれるのにそれほど時間は必要ではなかった。「カー」を見た時のような、舞台の圧倒的な迫力に背中が座席に沈み込んでしまいそうになるような舞台設定はないものの、これがひょっとしたらシルクドソレイユの原型なのかも知れないと思わせる、シンプルな中にも超越した演技に心から拍手を送りたい。

シルクドソレイユのような有料のショーの他に、ストリップ沿いの多くのホテルで無料ショーが開催されている。私達が目にしたのは、「ベラッジオ」前の噴水、「ミラージュ」の火山、「TI」の海賊ショーの3つ。中でも圧巻だったのは、噴水ショー。時間帯によって音楽が変わるらしいんだけれど、「アメリカ国歌」、「Time to say goodbye」の音楽に合わせて繰り広げられた水のエンターテイメントは、小雨降る中立ちすぼむ私達から歓喜の声を上げさせ、ホッと一息つく間を与えてくれた。
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ただ無料ショーの中で何よりも素晴らしかったのは、ダウンタウンのフリーモントストリートの遊歩道頭上で繰り広げられる光のショー。アーケードのスクリーンには、音楽と光に合わせた映像が流され、皆一様にポカンと天井に目を奪われている。ダウンタウンにはこの為だけに来た私達も、タクシー代を差し引いても良いものを見させてもらった感が強い。
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ダウンタウン地区は、ストリップと比較するとどうしても見劣りしがちだけれど、1992年にラスベガスを初めて訪れた時に滞在したのが、このダウンタウン地区。当時宿泊したプラザホテルは当時を思い出させるような雰囲気を残していたけれども、Lady Luckというホテルは建物は現存しているものの、照明は非常灯ぐらいしか付いておらず閉館してしまったかのように見受けられる。フリーモントストリートの映像ショーも、その当時には存在していなかったんだけれども、カジノを含めて往時を思い起こさせる「安い」匂いが至る所に充満し、一昔前の賑わいを彷彿とさせていた。

ラスベガス。飾る街、飾らない心。③へ続く。

ではでは。


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vol.257 ラスベガス。飾る街、飾らない心。① [Love Journey]

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近くて遠い歓楽街であり、昨年来より楽しみにしていたラスベガス旅行がようやく実現した。土日に月曜日の祝日を加えた3連休がその楽しみをプッシュさせ、出発直前の予約にも関わらず、思い描いた通りのプランを完成させることが出来た。

ロサンゼルスからラスベガスまでは、車で4時間半前後ということで、ひょっとしたら体力のある人にとっては日帰り圏なのかもしれない。いやいや、そこまで無理強いしなくとも週末旅としては理想的な地理環境とも言える。

私とツレアイの2人旅であれば、事前の準備がそれほど必要なわけでもなく、思い立ったが吉日というシチュエーションも十分可能だ。移動費もガソリン代だけを考慮すると、往復で50ドルぐらいだろうか。片道約2時間のサンディエゴやパームスプリングスへの事例から考えると、その程度の金額が浮かび上がってくるのだが。

交替で運転すれば一人片道2時間程度。苦とも言えるレベルではないけれど、フリーウェイ未経験のツレアイには負担がかかり過ぎる。といって4時間以上の運転はオーストラリアで何度も経験しているとはいえ、運転後の疲労感が旅の出鼻や帰宅後に響かないかと。ひ弱なことを書いているが、自分の事は自分が一番良くわかっているし、そんなところで我を張る必要もない。

というわけで、ネットで色々と検索した結果、出発時間の設定や料金比較からユナイテッド航空を利用することにし、チケットも無事確保。但し、帰りの便に関してはオーバーブッキング気味らしく、「出発の2時間半前以上に空港に行って下さい」とのこと。私の経験論から言うと、国際線なら2時間前、国内線なら1時間前であれば必要十分だと思っていたのだけれど、今回は最悪席を抑えられないからという理由を説明してきた。

客であるこちらの立場としては、料金を事前に支払い、形式上とは言え席も押さえているのに(座席番号未定)、後はあなた達次第ですよという立場はどうなんだろうか。私達はその指示に従い、約2時間半前には行ったのだが---。

さてさて。飛行機のチケットに加えて事前に予約を入れたのは、ホテル、ショー、空港近くの駐車場。何でもかんでもネットで簡単に検索出来るっていうのは、本当に有難いもんだ。

ラスベガスまでの移動手段は飛行機だとしても、自宅から空港までは自家用車が必要となる。とすれば、当然2日半は駐車場を確保必要があるんだけれど、これはディズニーワールドへ遊びに行った時の経験を活かして、前回と同じく空港至近のHILTON LAX HOTELに決定。空港まで直接車で乗り入れた方が楽なのは当然だけれども、如何せん駐車料金が高すぎる。1日30ドルというのは、やり過ぎなんじゃないかなあ。

今回のように2日半以上停めておくことを考慮すると、どうしても候補から外さざるを得ない。その点、HILTON LAXを始めとする空港近辺のホテルや民間会社であれば1日10ドル以下の設定をしていることが多く、空港までシャトルバスを頻繁に流している。

出発日当日の早朝、HILTON LAXの正面玄関に入ろうとしたところで、賑やかな集団と遭遇。何を騒いでいるんだろうと思って徐行しながら近づいてみると、立て看板に「HILTON LAX XXXXXX」なんて書かれてあり、HILTONの社員や元従業員(あくまで想像です)の人達が、人員削減などに反対して朝からシュプレヒコールを叫んでいた。

一般道からホテル内へ入る私達の車を、「GET OUT」と大声で罵る人達を掻き分けて行ったんだけれども、旅の出鼻を挫かれる思いだった。私達のような駐車場のみを利用する客も含めて売上アップこそが人員削減への最大の抑止力だと思われるが、それを自ら排除してしまう手段を取るのはどうなんだろう。まあ、そこまで深読みする必要は無いんだけれどね。

定刻通りに無事飛び立ったユナイテッドは、好天の下、一路ラスベガスへ。機上から、まずは窓外に広がるアメリカの大地を堪能。高山は尾根に雪を抱き、時折顔を覗かせる一本道には無数の車列が、ラスベガスやロサンゼルスへと歩を進めている。いつかは車での移動もとの思いが頭を過ぎるけれども、文明の利器に頼ってしまう弱さには勝てないだろう。

短期の旅ということで手荷物のみで移動している私達は空港をフリーパスを通過し、タクシー乗り場へ直行。空港バスや各ホテルを巡回するシャトルタクシーのようなものはあるものの、移動時間が読めないこともあるし、何より空港からホテルまでは15分もあれば十分ということで、今回の宿泊先である「ENCORE(アンコール)」へ移動開始。

この旅の宿泊先にアンコールを選択したのには、いくつか理由がある。最初に言い出したのは私だったと思うけれど、ラスベガス旅行がまったくの未定であった段階から、何気なくラスベガス近辺のホテルを検索している時に、昨年12月に完成したばかりのアンコールに目が止まり、その斬新な色使いやホテルのフォルム、CMで見る宣伝効果と相まって、私の中では一押しとなっていた。

姉妹ホテルである「WYNN(ウィン)」と同様にラスベガスのホテルの中では最上ランクもしくはその次のレベルとされているので、宿泊料金もそれなりで、ストリップと言われるメインストリートに面している他の大型リゾートと比較しても若干値が張るのは事実。但し、どうせ宿泊するのであれば綺麗なところであり新しいところが大好物のツレアイにとっては願ったり叶ったりの展開であり、アンコールはそんな願いを実現させてくれるホテルであることは間違い無い。

一昔前までは、ホテルなんかは基本的に寝るところであり、不潔であったり、なんらかの耐えがたい条件さえなければ安ホテルで十分だと考えていた私であるが、最近はツレアイに感化されつつあり、年に数回しか訪れない旅というチャンスでは、多少の贅沢も心の許容範囲として捉えられる様になって来た。

とすれば、すこしでも安い金額でホテルを予約すべくネットに噛り付いてみたものの、3連休ということもあって、よく利用するサイトでもそれなりの値段のものしか発見出来ず、結果的にはホテルのホームページから予約する値段が最安値であることが判明。別のサイトでは満室といった表示は出ていたものの、予約は難なく終了。
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そうして、目の前にしたアンコールの第一印象は、「赤、蝶、美」。私の感性から言うと、赤というのは公共の場では目立つ色であるからこそ、空間に占める配色率の割合こそがポイントだと思える。割合が多すぎると目に煩過ぎるし、ワンポイントに絞り過ぎると目立ちにくい。同じ赤でもドギツイ赤ならうざったいだけだし、薄すぎるとインパクトが落ちる。ロビーやカジノに全面的に配置されている「赤」は一見きつすぎるように見えたが、モノの5分ほどで目に馴染んできた。周囲に配色された白や濃い茶色とのバランスが良いからだろう。
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到着から数時間後にチェックイン出来た33階の部屋は、「ノンスモーキング、南側」のリクエストに沿ったもの。ほぼ新築に近いのだから清潔感に溢れているのは当たり前だとして、部屋のインテリアは一目惚れしてしまったほどのデザイン。いつか自分の家を持った際に参考にさせてもらいたいほどのバランス感覚だった。
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「赤」は軽めに抑えられており、ベットやソファなどの色調や、座ったり寝ころんだ時の感覚も悪くない。南側一面を占める窓ガラスは、天井から床までの全てを覆っており、遮るものの無い視界を確保してくれている。外に目を向けると、ほぼ真正面に姉妹ホテルのWYNNが立ちはだかり、その右手にストリップ沿いのホテル群、左手には空港や住宅街が広がり、遠目には雪化粧をした高山がぐるりと取り囲んでいる。高所ゆえに見晴らしは最高で、昼は明るい太陽の下で地上に蠢く人や車列を見下ろし、夜はネオン輝く豪奢なサインにまどろむことが出来る。部屋などの写真は、ツレアイのブログにまかせることにしよう。
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ラスベガス。飾る街、飾らない心。②へ続く。

ではでは。

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vol.256 招かれざる客 [CTU LA bureau]

ある午後の電話連絡。

「ねえ、家に帰ったら玄関前に箱が置かれているんだけれど。何か知ってる。」
「いや、商品を注文した覚えはないし、抽選に当たったということもないだろうし。宛先はどうなってる。」
「住所は私達のところで間違いないんだけれども、名前が微妙に違う。名字は同じなんだけれど、下の名前が少し違っている。」
「その箱の中身は何かわかる。」
「ワインクーラーって書いてあるけれど。」
「送り主は誰なのかな。」
「XXXって書いてあって、住所はアリゾナ州となっている。」
「わかったよ。取敢えず皆目検討も付かないから、箱をそのまま家の前に放置しておいてくれるかな。XXXっていう会社を調べてみるよ。」

1時間後。

「ひょっとしたら誰かがカードをスキミングして不正使用したかもしれないから、カード利用を一旦停止するよう電話してくれる。」
「わかった。でも、スキミングされたとして、そのカードを使用して本来の持ち主宛に商品を買い付けるって、新手の詐欺の手法なのか。」

カード会社へ電話。

「カードの履歴を調べて欲しいんですが。本日心当たりのない商品が自宅に届きましたので、不正利用あるいはその商品に該当すると推測できる使用履歴がありますか。」
「お調べします。(数分後)お待たせしました。該当すると思われる数日間の履歴を見ても該当するものは見当たりません。また、仮に不正利用されたとしても後日改めて届けを出せば、引き落としをストップ出来ます。」
「ということは、一時的にせよカードの利用停止をお願いする必要はないのですね。ありがとうございました。」

勤務終了後、自宅前で現物確認。確かに住所は部屋番号まで一致しているし、名前も名字は同じ。私や妻の不在時に商品を置きっぱなしにしておくのはどうかと思うけれど、これなら商品を置いておく気持ちもわからないでもない。但し、表札は一切出していないが。注文時に(注文していないが)、不在時には家の前に置いてくださいという但し書きがあるのかも知れないし。

逡巡すべきは、この商品の置き場所。まったく身に覚えのない商品だとはいえ、このまま玄関前に放置しておいてよいものか。物凄く勘繰り深く思案すると、ワインクーラーというのはあくまで箱の外見だけであって、不審物が入っている可能性も否めない。

但し、明日の朝になって玄関前を見たときに商品が無くなっていたら、それはそれで気持ちが悪い。盗まれたという概念は可笑しいけれども、心に嫌な気分が蔓延する。とはいえ、仮に私達が旅行に出掛けていたとしたら、まったくわからなかったのも事実。

散々迷った挙句、明日送り主に商品の出所を確認することにして、一先ずガレージに置いておくことにした。

翌日の午前10時頃。

「昨日ワインクーラーが自宅玄関前に置いてあったのですが、まったく身に覚えがありません。あなたの会社の商品を購入したこともなく、ネットで注文した事実もありません。どのような経緯で我が家に届いたか調べてもらえませんか。」
「届け出番号はわかりますか。」
「シールにはxxxxxxxxxと書いてあります。」
「あなたの住所と名前を教えて。」
「XXXです。」
「合っているじゃない。」
「確かに住所は部屋番号まで合ってます。でも、名前は名字が合っているけれども、下の名前が一致していないし、そのような名前のものは私の家にはいない。根本的な問題として、私は何も注文していない。」
「でも、ほとんど合っているんでしょ。」
「この一致は見逃せない事実かもしれないけれど、もっと大切な事実は私の身に覚えがないことなんです。」
「ちょっと調べてみるから、少し待って。(数分後)会社のコンピュータで確認すると、登録されている住所はあなたのところになっているし、名前も間違いないんだけれど、商品を注文していないということであれば、郵便局から返送してもらえますか。」
「無料で返送できるんですね。それなら、今日の午後にでも郵便局まで持っていきますよ。」
「ありがとう。それじゅあ、お願いするわ。でも、それにしても変よねえ。」

胸の痞えが取れたので、午後にでも郵便局に持っていこうと思い、のんびりと休日を過ごしていた。

午前11時55分。

ピンポーン。家の呼び鈴が鳴らされた。
ひょっとしたら運送会社が商品を受け取りに来たか、間違いに気付いたのかなと思い、玄関扉の覗き窓から外を見てみると、日本人男性と思われる人が立っている。

「すいません。昨日こちらに段ボールが届きませんでしたか。」
「はい、確かに届いています。どうすべきか迷ったので、とりあえず保管しておいたんですが。」
「ありがとうございます。実は今朝運送会社から留守番電話が入っているのに気付いて聞いてみると、昨日商品を届けたこと、配送先はxxxです。という住所が違っていることに気付いて伺ったんです。」
「ということは、あなたがXXXさんですか。」
「はい、そうです。」
「良かった。午後になったら郵便局に持っていこうと思ってたんですよ。助かりました。」
「こちらこそ、助かりました。」
「ちなみに、どちらにお住いなんですか。」
「私の部屋番号はXXXです。ちなみに、もう一人同じ名字の人がいますよ。」

そんなミニ情報も教えてもらい、XXXさんはその商品(ワインクーラーで間違いなく、修理に出したものが戻ってきた)を抱えて、自宅へ戻られて行った。

一件落着ではあるが、どうして住所(部屋番号)が私達の自宅ものになっていたんだろう?たまたま同じ名字だから?だとしても、登録住所が混同しているのはおかしいし、私は一度たりともこの会社で商品を購入していない。今回初めて名前を聞いたぐらいだし。

私の家はオーナーから賃貸しているので、家としての登録者はオーナーであり、私とは名字が異なる。つまり、私の名字は表に出てきていないはず。今日初めて出会ったXXXさんも同様らしい。謎は解けないながらも、同じ敷地内に日本人の顔見知りが出来たということで、良しとしますか。

ではでは。


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vol.255 「24」時間 一本勝負 [CTU LA bureau]

ついに、遂に待ち焦がれていた「24」のシーズン7が残り数分で幕をあける。私にとっては、年明けよりもめでたいことに間違いはない。言葉を理解するのに苦労する場面は多々出てくるだろう。肝心のポイントを聞き逃してしまうかも知れない

そんなことはともかく、リアルタイムで見られることを喜びとし、全力で楽しみたいと思います。

ではでは。

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vol.254 ニコイチ [CTU LA bureau]

人には誰しも何らかの癖や拘りがあり、他人にとってはどうでも良い事柄に執着していたりするものだ。洗濯物のたたみ方をとってみても、人それぞれの身に染みついたやり方が存在し、家族や他人にやってもらった結果に納得いかないと感じる人もいることだろう。

家事全般を担当してくれているツレアイは、洗濯のオタタミもしてくれているんだけれど、靴下のたたみ方に関してのみ意見が分かれている。ツレアイは収納ボックスの靴下置き場に数組の靴下をポンと置いてくれるんだけれども、私はニコイチにしたいんだよなあ。

会社に履いていく靴下が主力となるので、どうしても黒や黒系統、茶や茶系統、紺や紺系統に色が偏ってしまいがちで、見た目にはっきりとニコイチとわかりづらいものが多い。二人暮らしなものだから当然洗濯の頻度は多くなく、一度の洗濯で数組のペアが存在することになり、まとめて洗いたての靴下をポンと置かれていると、どれとどれがニコイチなのかわかりにくい。

「わかりやすいように、一組ごとにゴムのところを折り返してニコイチにしておいて」と私好みを前面に押し出してみても、「ゴムが伸びてしまうから」という理由で却下されてしまう。言うことは至極当然なんだけれどもね。

朝、目呆け眼で靴下を探すときにニコイチになっていないと、暗がりの中でしばし呆然と立ち尽くす。間接照明が主たる電源の為に光量が十分じゃないものだから、同系統の色というのは簡単に判明しても、本当にニコイチなのか疑わしい。

ええい、ままよ。と勢いで履いてしまい、会社から帰宅後にようく見てみると、ニコイチとは似て非なるものだということに気付くこともシバシバ。私の目もシバシバ。

さてさて。通勤に出掛ける際に車内で最初にすることと言えば、換気作業。昨夜からの残り香を一掃すべく全ての窓を全開にしてしばしドライブを試みる。前夜にお持ち帰りをした時などは、中華やハンバーガーの匂いに咽返る様なこともあるし、焼き肉の匂いに空腹感を刺激されることもある。

1~2分も車を走らせれば匂いの大部分は車外へ放り出され、朝方のひんやりした空気に目も冴えてくる。手元にあるパワーウィンドウのスイッチを操作して、まずは後方の両サイドの窓を閉めることにする。

左手の人差し指で後方右側、中指で後方左側のスイッチを同時に引いてみる。「ウーン、シャッ」という音が耳に一度だけ響き、両サイドの窓が同時に閉じられたことを確認して、ほくそ笑む。ここまではほぼ100%の確率で失敗はしない。

続いて前方の窓に取りかかる。後方の窓を閉める時と同様に、左手の人差し指で後方右側、中指で後方左側のスイッチを同時に引いてみる。「ウーン、シャッ、シャッ」。また今日も二度の音が耳に入る。

緊張しているんだろうか(ナニニ?)。後方と前方と何が違うんだろう。指先の感触は同時としか認識しないのに、閉まるスピードに狂いが生じる。どちらかと言えば運転席側が遅いことが多いんだけれども、助手席が遅いことも無いことはない。

これはメーカー側の意図的なズラシなのか、私の指先や耳の観察眼のせいなんだろうか。明日の朝から、また答えの出ないまま「ウーン、シャッ」を目指して調整に励みニコイチをいつか実現してみますか。

ではでは。


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vol.253 年末年始雑感 [CTU LA bureau]

これまで計5年近くも海外で人生を過ごしているというのに、自分史を紐解いてみると、年越しを海外で迎えたのは1992年から1993年までのわずか1回だったとは、自分でも驚いてしまった。あの時は、グランドキャニオンに居たよなあ。そうして2回目となる2009年になる瞬間は、完全に夢の中であった---。

大晦日まで仕事に明け暮れた後、夕方5時半頃帰宅。ツレアイが用意してくれた年越し蕎麦とお寿司で2008年を締めくくり、6時から再放送される紅白歌合戦をがっつりと見ることにした。

日本にいる頃から毎年楽しみにしているイベントではなく、アメリカに在住している今だからこその心境だろうけれど、今回はどうしても日本の音楽を聴き、日本文化の一端に浸りたい気分であった。日本にいれば間違いなく「ガキの使い」に夢中だったろうが。

紅白だけれども、本人の意向がどれだけ与されるのかは知らないけれど、出場歌手の選曲に疑問を感じることも多かった。ただ、最新曲にまったく付いていけていない状況では、昔の聴き馴染みのある曲の方が有難かったなあ。

大橋のぞみの「崖の上のポニョ」、秋川雅史の「千の風になって」、木村拓哉は「ハウル」の声優と宮崎ワールド全開だなあって思っていたんだけれども、「千の風になって」は「千と千尋の神かくし」のテーマ曲じゃなかったのね。ツレアイの私的で初めて気付きました。

さてさて。紅白で一番おもしろかったのは、氷川きよしが白組の人が集まっている場所から舞台中央へ移動する際、若干テンパリ気味だったのか握手を求める五木ひろしには全く目が入らず、完全に肩透かしを食らわした場面だったかなあ。エンディングの場面で歌い終わり感極まっている氷川くんへと五木ひろしが再度擦り寄り、TVにしっかりと映る中央付近で再度握手にトライしていたのは、ベテランならではの強かさか。まあ、小林幸子にも同じことが言えるが。

ミスチルは素晴らしかったけれども、中継っていうのはどうなんだろう。好きなアーティストが顔を出してくれるのは嬉しいことだけれども、そこまでして出る必要があるのかと。他のイベントやレコーディングやコンサートなどがあるなら、何もそこまでして出演する必要があるのかは甚だ疑問。

そうして迎えた2009年は、人生節目の年となる。「今年で30、知っとるけのけ」というギャグがあるけれども、それを一歩進めたステージが目前に迫ってきた。30歳のバースディをオーストラリアで迎え、今回はアメリカで迎えるんだろうか。

お正月最初の食事は、ツレアイが頑張って作ってくれたおせち料理に舌鼓を打ち、異国ながらもそれなりに正月気分を味わえた。ただ、初詣やおみくじが無いと、どうも今一つ盛り上がれないのも事実。お賽銭を投げ入れる神社も近所にはないしねえ。

まあ、それはともかく今年のブログのサブタイトルを「2009 シンプルライフ」としました。見た目も行動も思考も出来るだけシンプルかつスリムになることを理想とし、年頭の挨拶とさせていただきます。

まず取り組むべきは、体のスリム化。気がつかないうちに、いやいや薄々気付いてはいたけれども、いつの間にか食事のボリュームがアメリカナイズされてしまい、久々に測った体重計の数値を見て、愕然。ズボンのサイズを何とか死守すべくまずは食生活から考え始めよう。もちろん運動もね。

最後に。ツレアイとの共同作業となっていたこのブログの暖簾分けという形で、ツレアイが「LA-Diary http://la-diary.blog.so-net.ne.jp/」を始めました。私は現在の形を継続して参ります。

ではでは。


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vol.252 クリスマスツリー [CTU LA bureau]

我が家にクリスマスツリーがやって来た。ツレアイのたっての希望で購入したんだけれども、高さは7フィートだから約210センチ。私の身長よりも断然高い。店頭には9フィートなんてのもあったんだけれども、それだと天井まで届いてしまいそう。せっかく手に入れるのだからとそれなりの大きさに落ち着いたんだけれども、安くなった時期を見て購入したので、それなりの予算で収まったし、電球も最初から350個も付いている。

とはいえ、オーナメントも含めてクリスマス本番前にも関わらずディスカウント料金で販売するっていう感覚がわかりにくいよなあ。11月末のサンクスギビング後から店頭にはクリスマス用の飾り付けげ目立つようになったんだけれど、その頃と今を比べれば購買意欲は切羽詰まってきたこの週末にこそ、ピークを迎えるような気がするのに。

箱の中に収められたクリスマスツリーは4分割されていて、枝の部分は幹に寄り添うようにして折り畳まれている。ちょうど雨傘を閉じた状態のものが上から4つにパーツ分けされている感じかな。

それぞれの部分をつなぎ合わせて枝の部分を順々に広げていくと、わずか10分足らずで立派なツリーが出来上がってしまった。早速コンセントを差し込み、電源ON。これだけでも十分綺麗なんだけれども、やっぱり何だか物足りない。ということで、後日飾り付けを買い足すことに。

以前クリスマスツリーが自宅にあったのは何時のことだろう。小学生時代の写真には何枚かクリマスツリーが写っていたからその当時にあったのは間違いないんだけれど、中学生時代のものには見当たらない。ということは、半世紀ぶり?なんてことになってしまうのかな。

まあ、その時代的差異はともかくアメリカでは本格的なクリスマスツリーを飾る人達が多いようで、車の天井部分に生木をぐるぐる巻きに積んで走っているのを、頻繁に見かける。まさか庭に植えたりしないだろうから室内に飾るんだろうけれど、こういったイベントへの取り組み具合は日本人のそれを遥かに上回る。イベントだから楽しもうっていうDNAがしっかりと組み込まれているんだろうね。

さてさて、買い足した飾り付けを枝に付けてみたところ地味な印象だったツリーが一転派手なものへと大変身。これで準備万端、あとはプレゼントといきたいところだけれど、DVDも一杯買っちゃったしなあ。どうなることやら。

ではでは。


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vol.251 円とドルの分水嶺 [CTU LA bureau]

アメリカ経済低調の流れを受けて、最近円高の傾向に一段と拍車が掛ってきた。大手自動車会社が曲がりなりにも緊急の公的資金援助をこのまま受け入れられないようだと、アメリカに引きずられるように日本も地盤沈下を引き起こし、「ドル安」という強力な吸引力の余波をもろに被るだろう。

そうなれば、一時的にでも過去最高の70円台前半あるいは60円台なんていうのも絵空事では済まされなくなる。そんなどん底景気が続くような事態になれば、私もいつまでアメリカにいられることやら。

私が渡米した今年3月31日の為替レートは、日本銀行によると1ドル=100円10銭だった。それが、わずか9ヵ月足らずで10%近くも値動きを起こしていることになる。悠々自適な暮らしをしているわけでもなく会社からの給料で暮らしている身なれば、この踊り相場も決して安閑とは見ていられない。

外地勤務であるので、給料はすべてドルで支払われる。身の回りやライフラインのすべてに至るまで「ドル」に取り囲まれているので、「ドル」が血液のようにグルグルと循環を繰り返す。日常生活においてはアメリカの銀行引き落としのクレジットカードをメインに利用しているので、ある意味レート換算を気にしないですむ環境にいるとも言えるのだが。

だが、生活防衛上もう一つ選択肢が存在する。「円」で引き落とされるカードで支払う方法だ。生活に密着している日常の買い物に使用するカードの種類を取り換えるだけで、お金の落ちる口座を日本へ引き渡すことが出来る。そこで重要なのが、一体1ドルが何円であれば、どちらの通貨を使用する方が得なのかという分水嶺である。

為替手数料のことは一旦脇においておくとして、例えば、私の赴任日である100円を基準にしたとしよう。これよりも円高であれば、日本のカードを使用し、円安であればアメリカでのカードを使用することにしたとする。目先のことなら簡単な計算で事は足りる。事細かく記録をつければ詳細も分かるであろう。でも、その場合はドル口座の残高が増え、円口座が目減りする。

最終的に問題となるのは、帰国時のドル残高となるだろう。このままゆっくりと円高が進み続け、仮に帰国時に70円となったとすると、その時点で円へと交換を余儀なくされ、手元に残る金額を見るにつけ、溜息ばかりが出るだろう。残高が大きければ大きいほど、現在のレートの時点で変えられればと後悔するかもしれない。となると、ここは割り切ってドルで得る給料分を生活に充て、時を見て少額ずつでもレートが良いと判断した時点で円に換えておくのも一つの手だ。

今、日本では円高を反映して海外旅行や海外ブランドの値下げに飛びつく人が多いらしいが、所詮額としてはたかが知れている。だが、年単位の生活費ともなればその差は歴然だからなあ。熟考を重ね、最良の選択をしよう。

ではでは。


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vol.250 24 REDEMPTION [CTU LA bureau]

REDEMPTIONの意味を辞書で調べてみると、「義務、役割の履行。贖罪。救済。解放。」等と書かれてある。このドラマタイトルに最も適切だと思われるのは、一体何だろう。どれもが当てはまる様でもあるし、ピンと来ない様な気もする。

私が愛してやまない「24」のシーズン6と7を繋ぐブリッジストーリーとして、11月に「24 REDEMPTION」が放送され、先日DVDを手に入れた。放送日当日は当然TVの前にしっかりと陣取り、1秒たりとも見逃さないようにと食い入るように画像を追いかけ、言葉の影に必至にしがみついた。

当たり前のことながらも、画面に字幕が出るわけでもなければ、日本語翻訳があるわけでもないので、聞き取れなかった言葉達は右から左へと受け流し、とにかく世界観に浸ることに没頭した。

そうした思いを経て手にしたDVDなんだけれども、残念なことにモーションキャプチャー機能が付いていないんだよなあ。この機能さえあれば、どうしても聞き取れないところで映像をストップさせて、辞書で意味を調べることが出来るのに。自分のヒヤリング能力を呪いつつも、何とか地道に鍛え上げるより仕方がない。こればっかりは飛躍的に進歩するわけないしねえ。

来年の1月より放送されるシーズン7までようやく1ヶ月を切った。アメリカ赴任が決まった際に、最初に頭に浮かんだのは「24がリアルタイムで見られる」だったのだから、それが現実になるのは目の前。

恐らく日本では未だに放送されていないだろうから、「24 REDEMPTION」の内容紹介は割愛するが、期待を裏切らない質を保ちつつ、今までとは一味異なったニュアンスも詰め込まれている。それは、CTUが一切出てこないこと、ロサンゼルスからアフリカへロケーションを変えたこと、お馴染みの顔がほとんど見られなかったことなどが背景にあるだろう。番組当初からクリエイターの一人であり脚本家チームを率いていたジョン・サーナウが番組から離れたことも決して無関係ではあるまい。その為かどうかは定かではないが、シーズン6では微かに回顧志向が混ざっているような感じも受けたし、シーズン7でのトニーの復活とも決して無縁ではあるまい。

DVD特典の一つにシーズン7第一話のスタート部分に当たる17分間の映像が入っていたのだけれど、もうずっぽりと頭の先まで「24」にハマってしまいました。息をのむ展開というのは今まで何度も体験させてもらっているけれど、今度も間違いなく面白いはず。波の上下はあるにせよ、「24」にハズレなし。後は、英語耳を育てるのみだな。

ではでは。


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vol.249 アフターサンクスギビングの過ごし方 [Love Journey]

日本人にとっては、お盆、クリスマスにお正月が季節感を伴った3大イベントだとすると、アメリカ人にとっては、独立記念日、クリスマスに加えてサンクスギビングデーなのではないかと(あくまで想像です)。

アメリカでは11月の第4木曜日に設定されており、今年は27日がその日にあたっていた。日本でも感謝祭という言葉があてがわれているけれども、取り立てて目立つイベントだったような記憶はない。あまりターキーを口にする機会もないしねえ。

その週は仕事の流れが順調に進んでいたこともあり、予想外の4連休。木曜日もしっかりと時間を作れるということで、ターキーを食べさせてくれるお店で夕食を楽しむことに。メニューは、ターキー(グレイビーソース)、マッシュドポテト、インゲン豆、パンプキンパイ(クランベリーソース)だったかな。

年に数回も味わうことのないターキーは美味しかったし、特に臭みといったクセもない。これならば幾らでもイケという感じなんだけれども、グレービーソースにかなり手こずる。これまでの舌履歴に組み込まれているのは、醤油、味噌、塩、とんかつ、焼き肉、ポン酢などをベースにした味わいで、そのどれとも一線を画す風味は、味への好き嫌いではなく免疫感の無さ故の抵抗感と言うべきか。

おいしい?まずくはない。一杯食べられない?食べられなくはない。ソースそんなにドップリとかかっていても大丈夫?ちょっと脇にどけたい。そう、舌があまり慣れていないのだ。

そして、食後のデザートで楽しみにしていたパンプキンパイにも難問が。これは私の苦手思考が原因でもあるのだけれども、どうしてこちらのデザートは(品によってだが)極端に大量のシナモンを投入するのだろう?これじゃあ、パンプキンパイではなくてシナモンパイだろうってツッコミたくもなるってもんさ。

さてさて、サンクスギビングデーの翌日はクリスマス前後の賑わいを押しのけて、年に一度の大バーゲン日。実質サンクスギビングデーの夜中12時からか、あるいは翌日のアフターサンクスギビングデーからスタートするショッピングセールは別名ブラックフライデーと呼ばれており、深夜や早朝から店の前に長蛇の列が作られることで有名。ちなみに、何らかの理由でショッピングできなかった人が翌月曜日にオンラインで買い物に殺到する現象から、月曜日はサイバーマンデーと呼ばれているそう。

以前から私達が照準を定めていたのは、自宅から車で約2時間のところにある「デザートヒルズ・プレミアム・アウトレット」。ここで一冬のすべてを揃えてしまうというのは言い過ぎながらも、年に一度の大バーゲンともなれば、これを見逃すわけにはいかない。

当初、バーゲンがスタートする木曜深夜のオープニングに合わせて木曜日の午後10時過ぎに出発することや、買い物ツアーへの参加も一時考えたんだけれども、諸事情により断念。ならば、折角の4連休ゆえ泊まりでゆっくり行こうということになり、急遽アウトレットよりも更に遠方にあるパームスプリングスも予定に組み込むことに。

数多くのゴルフ場や温泉があるパームスプリングスは、本来ならゆったりとした日程で訪れたい街ではあるんだけれども、今回に限っては往復4時間以上の日帰り運転を避けるためと買い物をゆったりする為というのが大義名分。私達にとっては、サンディエゴへの小旅行と並ぶロングドライブとなった。

お天気に恵まれた金曜日の昼過ぎに出発。前半の約1時間は道路混雑もそれほど酷くなく、フリーウェイ沿いには住宅も切れ目なく現れるんだけれども、それを過ぎると周囲は高い山と広大な大地が延々と続くようになる。吹き抜ける風もかなり強めで、人口密度はガクンと落ちる。

ロサンゼルスや近郊の街からは何通りも選択肢がある道路が1本に集約されて行く為に必然的に渋滞が発生し、ショッピングや保養地へと向かう車列はどんどん伸びていくばかり。とはいえ、出発から2時間と少しで予定通りにアウトレットへ無事到着。大混雑の駐車場でようやく場所を確保し、強張った体を解しつつ、買い物天国の街へ歩を進める。

予想通りアウトレット全体に人、ひと、ヒト。世の中の不景気はどこへやら、いやいや不景気だからこそこういう機会を利用しようとするからなのか、両手に紙袋を抱えた人の姿が目立つ。

デザートヒルズアウトレットは130店舗以上が軒を並べ、日本人にも馴染みのあるショップが多数。敷地は大きく分けてウエストウイングとイーストウイングに2分されており、私や妻にとってはイーストウイングにより多くの魅力的なお店が集中している。

この日は結果的にウエストウイング側に車を駐車したこともあって、様子見を含めてこちら側のサイドを散歩がてらに見て回ることに。まずは、インフォメーションセンターに顔を出し、マップをゲット。それに加えてAAAの会員証を提示してVIP COUPON BOOKも手に入れる。すべての店舗というわけではないけれども、多くの店舗で一定金額以上の商品を購入すれば更なる割引が得られるというもので、用途次第では使い勝手があるんだろうけれど、私達は結局一度も使用するチャンスがなかった。

クーポン帳に書かれてある該当店舗では購入した総額が割引対象の設定金額に及ばず、結構な買い物をしたお店ではクーポンが発行されていない。あるいは、バーゲンということもあり、お店が独自で設定した割引率を採用してもらった方がお得なケースも数件あった。

1日目でアウトレット全体の感じを掴めたので、もう一度車のエンジンを掛け直して、本日の宿泊地であるパームスプリングスへと足を向ける。時間は午後6時過ぎだったと思うけれども、太陽は完全に沈んでしまっていた。

フリーウェイは相変わらずの交通量だったので、各車の照らすライトのおかげで走行には全然問題ないんだけれど、一歩フリーウェイの両サイドへ目を凝らすと、そこからは何の風景も目に入ってこない。もし1台限りのドライブだったら、この上なく寂しいものとなるだろう。

アウトレットから約25分でパームスプリングス市内へ到着。ただ、簡易な手書き地図しか持ち合わせていなかったので、ホテルがあるストリート名を頼りにキョロキョロとしながら運転を続けること10分以上かな。通りに面したホテルの看板をようやく目にして無事に辿り着いたホテルは、なかなかいい雰囲気を醸し出していた。

翌朝、起床してカーテンを開けてみると、ホテル脇にはゴルフ場が広がり、その奥には頂上に雪を抱いた高山がデンと居座っていた。朝陽を正面から浴びた山々は非常に美しく、キラキラと輝いていた。赤茶けた山の尾根には風車も其処ら中に見ることが出来、風力発電の一大拠点となっていることを窺わせる。

買い物本番の2日目。お店が8時からオープンということで、アウトレットへの到着時間を7時20分頃に設定。というのも、去年買い物に来た人が9時過ぎに到着したら、駐車場に空きがないために買い物を諦めたという話を聞いていたため。前乗りしておいてそんな最悪の事態に陥るわけにはいかないので、念には念を入れておいた。

7時前にはホテルを出発したんだけれども、その道すがら、昨夜は暗闇の為に見られなかったフリーウェイの両サイドには無数の白い2本羽の風車が林立しており、強風を受けて勢いよく回転していた。この風景を見るだけでもパームスプリングスへ来た価値があるってもんです。

予定通りに到着したアウトレットにはそれほど多くの車が並んでいない様子。敷地内のマクドナルドで朝食を買い込み、予定していたイーストウイング中央の駐車場内に場所を確保することに成功した。何故この場所を狙っていたかというと、紙袋を両手に抱えたまま店舗から店舗へと移動をすることを避けたかったからというのが最大の理由。

駐車場は広範囲に跨っていて、遠いところに駐車してしまうと店と車の移動だけで余計な時間が掛ってしまう。私達のターゲットはイーストウイングに集約していたし、駐車場をぐるりと店舗が取り囲むレイアウトになっているので、どこで買い物をしたとしてもすぐに車へと商品を持ち運ぶことが出来る。

車を収めた7時30分前後で、駐車場のスペースは20%が埋まっていた程度かな。結果論から言うと、8時30分でも何とか同じようなところに確保出来ていたかもしれない。但しそれ以降となると、買い物を終えた人達が出て行くのを根気よく待つしか手はないので、あまりお勧めできる方法では無い。

ツレアイと最初の2店で一緒に買い物をした後、各自の好みの店舗へ向けて別行動開始。Armani Exchange, Banana Republic, Barneys New York, Diesel, DNKY, Giorgio Armani, Nike, Polo Ralph Lauren, Cole Haanなどなどでお財布と相談しながらもショッピングを満喫。結局午後2時過ぎには主だった買い物を終了させ、早めに帰途に就くことになった。

自分達のことを棚に上げるわけではないけれども、買い物客にアジア人の顔が異常に目立っていた。国籍は定かではないけれども、中国人、韓国人、日本人といった面々がやけに大き目のバッグをぶら下げていたのが印象的だったなあ。Coachなんかは入場制限されている店内を覗き見ると、すべて黒髪だったし。

何の統計があるわけでもないけれども、10年前なら日本人、5年前なら韓国人、現在なら中国人が多数派なんだろう。ここ数年で景気の上げ下げが劇的に変化する現在では、数年後にどこの国が台頭するかなんて誰にも想像つかない。

あっそうそう、駐車場をベストポジションでキープしていると、ある程度の買い物を済ませて車へ荷物を一時置きに行く場合、少なくとも数回は「もう帰るの?あなたの車はどこ?」とスペースを求めてさまよう人達から心苦しいぐらい声を掛けられる。

「ただ荷物を置きに行くだけなんだ」というと諦め顔に変わるんだけれども、こればっかりは仕方がない。開店前からこちらは頑張って来ていたんだからねえ。とはいえ、自分達が本当に出て行く時に、変わりに駐車する車をチョイス出来るわけもなく、運不運で左右されるしかない。どうせなら優しそうな人と、と思うんだけれどねえ。

ではでは。


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vol.248 63%、嵐の松本潤似の男? [CTU LA bureau]

ネットサーフィンをしている時にふと出会ったサイトに、顔認証システムを使ってよく似た顔の有名人を探すものがあった。どのぐらい正確なものなのかという疑念もあるし、使用する顔写真によって当然結果に差異があるだろう。同系統のサイトを色々試すほどの興味は無いけれども、かといって素通りするほど気を惹かないわけでもない。

ものは試しということで、約2ヶ月前にサンディエゴのシーワールドを訪れた際に撮影した写真を入力してみることに。システムとしては非常に簡単で、写真を張り付けると自動的にスキャンを開始。ものの数秒で複数の有名人の顔写真と名前が表示された。

100%中何%似ているという表示なんだけれど、結果は以下の通り。
63%---Rupert Murdoch(そこまで年寄りじゃあないよ)
63%---松本 潤
62%---Paolo Bonolis(誰やねん)
61%---Wen Jiabao(誰やねん)
60%---50 cent(誰やねん)
60%---Goran Visnjic(誰やねん)
60%---Matt Damon
59%---Hugh Hefner(誰やねん)

因みに性別を女性とすると、
64%---Sophie Marceau
59%---Jane Fonda

生粋の日本人だというのに、日本人で合致するのが1人のみって。しかも似ているのが、かなりかけ離れているマツジュンなんて、あまりにも有難いけれども真実味が無さすぎる。年齢も性別も越えての選抜チームはバラエティに富み過ぎていて、かえって私の顔がどんなものかという焦点がぼけてしまった感じ。私を知っている人は、苦笑いするしかないだろうなあ。

マツジュンとマット・デイモンかあ。良いところだけ信じておこう。

ではでは。


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vol.247 Disney Worldでハグしよう③ [Love Journey]

さてさて。ランク付けしたもの以外の事に関してもツラツラと書いていこうと思う。まずは、エキストラマジックアワー。ディズニーリゾートのオフィシャルホテルに宿泊した人の特典として設定されており、日程的あるいは体力的な問題さえクリアすれば早朝や深夜の時間帯に人気アトラクションなどを効率よくクリアするのに役立つ素晴らしいシステム。

その権利を持っていたし、日程的に利用することはいくらでも可能だったんだけれど、結果論から言えばほとんど活用しなかった。10代や20代前半であればある程度の無茶は効くだろうけれど、そこまで自分達自身の体力を信じきれないし、日中はそこそこの暑さとなる季節に無理をあえてする必要もない。お昼前後の太陽がぎらつく時間帯に一旦ホテルへ戻るのも面倒臭いということから、アニマルキングダムのタスカーハウスレストランをAM8時に予約をした1日を除いて、他の日はAM10時以降の入園となった。

直営リゾートホテル宿泊のもう一つの大きな目玉はルームキーがクレジットカードの代役も行なってくれるところかな。レストランやショップでルームキーかクレジットカードのどちらを出し入れするのかという単純な違いだけれども、あれば便利なシステムであることは間違いない。ホテルのチェックアウト時に使用明細一覧を受け取ることが出来るのもわかりやすいし、カードをの乱発使用抑制防止にも繋がる?

滞在期間が短く、どうしてもすべてのパークに顔を出したければパークホッパーオプションを利用しただろうけれども、今回はマジック・ユア・ウェイ・ベース・チケットを購入し、1日1パークをじっくりと制覇。ベースチケットには1日1パークの大原則があり、その仕組みを理解した上で購入したのでそのシステムに口を挟む気は無いんだけれど、未だに腑に落ちないことが一つある。

旅行前にミッキーネットさんにも直接電話で問い合わせたんだけれど、マジックキングダムで行われるハロウィーンパーティに入園するためには、別料金を支払い、専用のチケットを購入する必要がある。言い換えれば、ベースチケットを持っていなくてもハロウィーン専用のチケットさえあれば19時から24時までに行われる「ノット・ソー・スケアリー・パーティ」へ参加出来るということだ。つまり私の理屈の中では、ベースチケットとハロウィーン用のチケットはまったく別物の理解となる。ということは、日中にマジックキングダム以外のパークで遊び、夜にマジックキングダムのハロウィーンパーティに参加するのには何の問題もないはずと思ったんだけれど。

つまり、夜に開かれるハロウィーンチケットを別途購入しているにも関わらず、ベースチケットの1日1パーク論を大上段に振りかざされ、日中と夜に訪れるパークが違うということで、制度を良く理解していなかった人達がマジックキングダムのハロウィーンパーティへの入場を拒否されてしまうという矛盾に陥ってしまうことにはならないか。考えすぎかもしれないが。

旅のスケジュールを考えていた段階であり、チケットの制度として納得出来なかったのでミッキーネットさんに質問したんだけれど、回答としては、「ハロウィーンパーティへの参加当日の日中はマジックキングダムにし入れない」とのこと。幸い私達の場合は日程的に余裕があり、その日にどうしても他のパークに行かなければいけないような理由もないことから全然問題なかったんだけれども、何だかなあ。

そのハロウィーンパーティだけれども、深夜まで園内にいたのは2004年の年越しを東京ディズニーランドで迎えて以来のこと。周囲にはハロウィーンやキャラクターの扮装をした人達がそこかしこに見受けられ、浴衣を着た日本人らしき人も数人見掛けた。

どのアトラクションも基本的にはガラガラ状態で、その気になれば1つのアトラクションに数十回乗れるんじゃないかと思えるぐらい選択肢は無限に広がっている。通常は有料のフェイスペインティングをタダで施してもらい、入口でもらった袋を一杯にしてもらうべく園内に設けられた各ポイントで毎回一握りのお菓子を嬉々として受け取っていた。お菓子の中味はともかく袋を満タンしようとかなりのポイントを回ったんだけれど、80%ぐらいまでいけたかな。開園直後には数個ずつしかくれなかったんだけれども、閉演間近になると一掴み分ぐらいをゴソッとくれたりしたんだけれどね。

話は変わって。ホテルとパークを繋ぐ園内の移動手段としてはバスを利用したんだけれど、思っていた以上にスムーズに動けたかな。最長で20分近く待ったことはあるけれど、通常は10分以内ぐらいの待ち時間でバスは回ってきた。バス内の冷房が効き過ぎているのは予想の範囲内だけれども、移動時間は予想に反して短かった。最も遠い距離の一つに挙げられると思われるマジックキングダムとアニマルキングダムロッジの移動でさえ30分掛らなかったし。

フォトパスはシステムとしては素晴らしいし、帰宅後にインターネットでの閲覧や注文も可能なのは有難い。フレームなどの加工も可能だし、帰宅して落ち着いたところでもう一度旅の思い出に浸れるのもうれしい限り。ただ撮ってもらった写真を見るとピンボケしていたり、構図がイマイチなのも何枚かあり残念な気分にさせられるものも若干見受けられた。どうしてもこのポジションからの写真をしっかりと撮っておきたいという場合は、人まかせにするのは避けた方が無難だろう。

ダウンタウンディズニーにあるワールド・オブ・ディズニーは何でも揃う世界最大のショップということで非常に楽しみにしていた。確かに店内は広く、男性、女性、子供、キッチンなど分野別に陳列された商品群は品揃えも豊富なんだけれども、私が探していた白黒フィルム時代のミッキーマウスのものがまったく見当たらない。レアものであるという認識は持っているので、ここに来れば数多くの商品の中から選ぶことが出来ると期待していた分ガッガリさせられた。

その他、運不運もあるだろうけれど、シルクドソレイユの公演とハリウッドスタジオのエクストリーム・スタントショーが中止となっていたのは本当に残念。次の機会なんて簡単には作れないだろうから、どうしても見たいものに関しては完全制覇を狙っていたんだけどなあ。

最後に。本来ならこの時点で飛行機利用に関して言及することは無い筈なんだけれども、ちょっと癇に障ることがあったので書き記しておくことにする。チケットを準備した段階で,、復路はともかく往路の乗り換え便利用に多少なりとも不安を感じていた。

NWのホームページの第一候補に挙げられているロサンゼルス~オーランド間の飛行経路パターンを選択したんだけれども、乗り換え地のメンフィスでの乗り継ぎ時間が55分しかないこと、機内持ち込み荷物だけではないので本人達も含めて預け荷物もちゃんと乗り継げるかということに不安を抱き、フライトがAM7時発だったので出来ればもう少し遅いフライトに変更出来ないかと、何度も細かくホームページをチェックし続けていた。

すると、出発2日前に往路でDの直行便にキャンセルが発生し、画面の注意事項を見る限り変更手続きには問題がない様子。しかし、どんなにステップを踏んでいってもNWの他の便への変更しか画面上では出来ず、Dへの選択肢まで辿り着けない。

ということで、有料の国際電話を日本のNWへ電話してみると、確かにホームページではNWからDへの便変更は出来ないこと、系列各社であるDへの変更は電話対応のみ可能であることが判明。それでは何故最初の航空チケットを選ぶ段階で系列各社の便が選べるんだということになるけれども、まあそれは脇に置いておくことにして話を進める。

まず、往路は画面に書かれてあるとおり、NWの乗り換え便からDの直行便へと変更。復路便もエコノミーとファーストの差額分を追加すればファーストクラスへとアップグレード可能であるということから、合わせてこちらの変更もお願いした。この変更に関しては1人あたり5000円の手数料が発生し、更に9月15日以降の変更分に関しては燃料費として1人あたり2500円の追加料金が掛かるとの説明があった。

おいおい、ガメツイ対応するよなあ。画面上で変更出来ないからわざわざ国際電話を掛けているっていうのに、高額な変更手数料に加えて燃料費の追加って。まあ、燃料費は4半期の原油価格に反映されるから時期的なタイミングが悪かったのもあるだろうし、乗り換え便のドキドキ感が拭えたことから致し方ないかとあきらめモードになった。

そうして変更分のEメールチケットを持参した復路便でトラブル発生。帰りはファーストクラスでのんびり出来るぞっていうワクワク感を持って手続きをしたんだけれども、チケットカウンターでいともあっさりと砕け散らされることに。

自宅でプリントアウトしたEチケットにはファーストクラスを示す(R)が記されているというのに、渡されたチケットの座席番号は20番台。どう考えてもおかしいだろうということでカウンターの担当者に聞いたものの、「ファーストクラスは予約の段階で満席です。あなたは1週間ほど前に変更したと言い、紙には(R)と書かれてあるけれども、Dには何の連絡も来ていない。座席は用意出来ない。」との一点張り。じゃあ誰に聞けばいいのかと問い詰めても、「NWの担当者に話せ」と埒が明かない。

その時は日本時間の深夜にあたっていたし、受付は24時間対応ではないので電話をするだけ無駄だし、電話がつながったところで座席が埋まってしまっているという現状を打開出来るわけでもない。「実際には航空券をエコノミークラスで発給したことは当然わかるから、後日マイルを返してもらえばいいじゃないか」というチケットカウンターの担当者の言うことは理解出来ても、心が落ち着かないよなあ。

ということで、データがしっかりと記憶されるであろう帰宅翌日に改めて日本のNWへ電話。旅行出発前に電話でエコノミーからファーストへの変更が可能であると伝えられたこと、変更済みのメールにはその旨記載されていること、オーランドのDカウンターで断られたこと、結果的に使用しなかったマイルを返還して欲しいことを伝えたところ、「しばらくお待ちください」との担当者の言葉を最後にテープの案内が流れること10分以上。電話を掛けた当初はそれほどでもなかった「怒」のレベルが脳天気な案内を長時間聞かされている内に、徐々に盛り上がってしまう結果に。

やっと電話口に戻ってきた担当者曰く、「理由ははっきりとしないながらも座席が取れていなかったこと、Dに問い合わせていたので時間が掛ったこと、ただし私達がエコノミーに乗ったというはっきりとした情報が解らないので航空券をFAXして欲しい」と言ってきた。どの言葉も一々癇に障ったけれども、最後の言葉に切れてしまった。「それじゃあ何だ。まるでそちらの不手際はともかく私達に不備があるようじゃないかと。まして航空券を送れだと。実際はファーストに乗っているにも関わらず、エコノミーに乗らされたと嘘をついてマイルを戻してもらおうとしているみたいじゃないか。もう1回調べなおしてそっちから電話してこい。」と言って電話を切った私の対応は大人げなかったんだろうか。

30分後に掛かってきた電話では、「Dに改めて問い合わせたところ、エコノミークラスで発券されていることがわかったのでFAXは必要ないこと。ファーストクラスへアップグレードするために追加したマイルを返還しますので、これでよろしいでしょうか」と。

もう1回言おう。「FAXをしなくていいだって。そんなの当たり前だ。系列会社なんだから履歴を見ればそんなことは一目瞭然のはず。マイルを戻すから話を無かったことにしろだと。一見マイルを戻すんだからプラスマイナスゼロに見えるかも知れないけれど、心情的には何万マイルもマイナスだ。こちらは年に数回しか乗るチャンスのない飛行機の旅でファーストクラスに乗ることを楽しみにしていたのに、その気持ちを蔑ろにしておいて、その対応は何なんだと。」

まあ、「もう1回言おう」以降の言葉の大半は頭の中でのみ叫び散らした言葉であり、基本的に余りの対応の悪さに呆れかえってしまった私は、特にごねることもなく電話を切ったんだけれども、どうも胸の奥に不快感が残る。

NW系列のクレジットカードでせっせとマイルを貯め、その結果得られた当然の権利である無料航空券やアップグレードを反古にされるなんてねえ。10年以上もマイレージ会員であり続け、マイルの使用期限が無期限であるという1点に魅力を感じて利用し続けているというのに、こんな対応しか出来ないなんて、所詮そんな会社なんだろう。お詫びのメールでも送ってくるのかとも思いきやそんな気配は微塵もなく、まあ電話対応の悪さからそんなことを期待するだけ無駄なんだろうなあ。

さて、今年の夏休みは終わってしまった。また来年の夏までチャンスは巡ってこないだろう。次に狙うは、カリブ海かメキシコあたりのリゾート地かな。とは言え、旅好きの私達が来年までじっと蹲っていられるわけもない。とりあえず近場のラスベガスへ息抜きに出掛けることにしよう。年内にね。

ではでは。


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vol.246 Disney Worldでハグしよう② [Love Journey]

ライド 
No.1---ソアリン(エプコット)
2回体験した数少ないライド。カリフォルニア在住というのとはまったく関係無く、アトラクションの素晴らしさに心踊らされる。眼前のスクリーンに映し出される映像の雄大さは体験出来たんだけれども、オレンジ畑上空で感じられるというオレンジの香りはまったく気付かなかったなあ。ライドに乗りながら映像がドンドン切り替わっていくアトラクションは他にもあるけれども、体感後の爽快感はピカイチ。

No.2---スペースシップ・アース(エプコット)
非常にシンプルなタイムマシン型のライドで、人類の進化の様子を順を追って見ていくだけと言ってしまえばそれだけなんだけれども、ガイドの説明が6か国語の中から選べたり、ライドの途中で撮影した写真をライド降車後にメール送信出来たりと、終了後の各種アトラクションを含めてトータルポイントと高し。

No.3---バズライトイヤーのスペースレンジャー・スピン(マジックキングダム)
銃の腕前センスの無いこと何の如しなんだか。自戒の念を込めて自分自身に問いかけますが、東京のものも含めて5回以上は体験していると思うけれど、何度やっても高得点が出ない。座席中央にあるレバーで方向転換させる役をツレアイに一任し、節操の欠片もない状態でガンガン打ちまくっているのにも関わらず、私の指導役を兼ねるツレアイの足元にも及ばない。自分参加型の中では一番の評価。

次点---カリブの海賊(マジックキングダム)、カリリバー・ラビッド(アニマルキングダム)、シーウィズニモ&フレンズ(エプコット)、ミッションスペース(エプコット)
注意点---カリリバー・ラビットは本当にびしょ濡れになるので、ポンチョなどは必須。アメリカ人を始め多くの外国人は嬉しそうに全身びしょ濡れになっていたけれど、太陽だけで乾かすのにも限度があるし、その後の動きも制限される可能性あり。

ツアー
No.1---キリマンジャロサファリ(アニマルキングダム)
サファリ形式のトラックの最前列に運良く陣取ることが出来、カメラの妨げになるものが無い状態で数々の動物を間近で撮影した。ホテルの部屋からも確認出来たキリンやシマウマを始め、ゾウ、ワニ、ライオンなども見られたけれど、午前10時前の時間帯では動きがスローな動物たちが多かったかな。運転手兼ガイドさんも説明するだけで大変なんだろうけれど、ジャングルクルーズ的な笑いも混ぜてくれれば言うことなし。

次点---スタジオバックロットツアー(ハリウッドスタジオ)

3D
No.1---イッツ・タフ・トゥー・ビー・ア・バグ(アニマルキングダム)
No.2---マペットピジョン3D(ハリウッドスタジオ)
No.3---ミッキーのフィルハーマジック(マジックキングダム)
3D好きの私としては、好みだけの問題。もう今となっては3Dなのか4Dなのか判別が付きにくくなってきているけれど、前の座席から水滴が飛んでくるのはご愛敬で、座席下や足元に空気圧を使用した仕掛けを施したり、場面に応じて匂いを散りばめるなど、どんどん高度になってるなあ。「3D」アトラクションの次の一手は何だろう。

パレード
No.1---ディズニー・ドリーム・カム・トゥルー・パレード(マジックキングダム)
パレードに出てくるキャラクターに特に目新しさがあるわけではないけれども、王道であり主要キャラクターがもれなく制覇出来るので、好きなキャラクターが有名なものに偏っている私にとっては、ツボを押さえたもの。ミッキーマウスのフロートの前方には愛する昔風ミッキーマウスが飾られているので最もテンションを上げてくれる。

パレードに先だって、入口正面にある駅舎2階のテラス席をパレード約1時間前の段階でおさえていたので、初めて道路からではなく上からの視点でパレード観賞をしたんだけれど、撮影した写真を後から見ても一目瞭然で分かるとおり、道路に座りながら見物したのでは見つけることが難しいフロート上部の緻密な細工を発見することが出来るので、かなりお薦めの鑑賞スポット。

パークが混雑していない時期ならパレード開始直前にパレードコースに行ったとしてもしっかりと見ることは出来るけれども、私達が座った場所は正面にシンデレラ城も俯瞰できる上に椅子も数席あるので、ゆったりと見たい人にはベストポジション。

No.2---スペクトロマジック(マジックキングダム)
翻って夜のパレードは油断してしまい、直前まで他のアトラクションを堪能していたことから、人垣の間からパレードを見ることになってしまった。シンデレラ城前でパレードを待っていたということもあり人混みはピークだったのかな。夜に映えるカラフルなフロート群はディズニーの世界に浸るのには十分で、写真撮影をツレアイに任せた私は唯々電飾を目で追っていた。

No.3---ミッキー・ジャミン・ジャングル・パレード(アニマルキングダム)
サファリルックに身を包んだキャラクター達は目にも新鮮だし、動物をモチーフにした数々のフロート群も独創的で見応えあり。いくつかのフロートに明らかに観光客の中から選ばれた人達が乗り込み、私達に手を振っていたけれども、ちょっとした見世物扱いだよなあ。

乗った本人にとっては良い思い出になるだろうけれども、初めての来園だとすればパレードの全容を体感することは出来ないし、ディズニーの世界というかパークの中では、あくまでも楽しまされる側に立ちたいんだよなあ。他にも一部素人参加型のショーやアトラクションがあるけれども、照れや恥ずかしさからではなく、あくまでも見る側に徹していたい。

次点---ブロックパーティバッシュ(ハリウッドスタジオ)
ハリウッドスタジオのシンボルマークであるソーサラー・ミッキー・ハットの正面で、ハリウッドブルーバードを一直線上に見渡すことが出来るベストポジションだと思われるところでフロートが移動してくるのを待ち受けていたんだけれども、視線の30メートル以上先ぐらいまでパレードが進んだ頃だったろうか。

すべてのフロートが一旦停止し、キャラクターやパフォーマーがパフォーマンスを開始。大音量の音楽に合わせて踊り歌う雰囲気の一端は、パフォーマンス全体の端っこの部分のみ垣間見えるものの、どこか突き放されたところでパレードを見物しているような気分で待たされること暫し。ポジション取りの大事さを改めて考えさせられた。一緒に踊り歌いたいのであれば、パレード開始ポイント近辺に座るべき。

花火
No.1---ウィッシュ(マジックキングダム)
花火の豪快さと繊細さを兼ね備えたストーリー仕立てのスペクタクルショー。ディズニーでの花火は東京でのカウントダウンを含めて何度も経験しているけれど、これほど見惚れたのは初めてかも知れない。

シンデレラ城正面のほぼ真下に座って夜空を見上げていたんだけれども、最高のポジションとは言い難い。基本的にシンデレラ城の真後ろから多くの花火が打ち上げられていることから、大輪の花を咲かせたはずの花火の下半分程度が見えないことにすぐに気付く。体を10メートルほど横にずらせば問題なかったんだけれど、あまりにもシンデレラ城の近くに陣取るのは考えもの。

No.2---イルミネーションズ・リフレクションズ・オブ・アース(エプコット)
今回の旅をプランニングしている時点で最も楽しみにしていたイベントであり、ワクワク感を抱いていたんだけれども、ウィッシュよりも下位に位置してしまった理由はいくつかある。スペースシップアースを背の方向に置き、ワールドショーケースの池を移動する船着場近辺に場所を確保し、最前列の鉄柵にしがみついて誰の背中越しからでもなくかぶりつきの席から見たにも関わらず、肝心要の地球儀があまりにも遠い上に小さすぎる。

刻々と展開していく流麗な光のショーを映し出すスクリーンの役目を果たす地球儀を、繰り返しになるけれども、もう少し大きくする、あるいはスクリーンとして大きく見せる方法は無いものだろうか。打ち出される炎や花火は美しく、繰り広げられるショーは素晴らしいんだけれど、いかんせん距離感に不満が残る。ショー終了後のパークからの退出時間を最小限に抑えたかったことから、なるべくゲートに近い場所にポジショニングしたんだけれども、雑誌などに書かれてあるお勧め観賞ポイントから見れば印象は変わっていたかもしれない。

No.3---ファンタズミック(ハリウッドスタジオ)
水のスクリーンに映し出されるショーは見応えがあり、音楽と相まって観客を飽きさせないのは流石。ストーリーもわかりやすく炎も迫力満点だけれども、ミッキーがあまりにも小さく見えるのが難点かな。最前列に陣取ればそれなりのサイズに見えるんだろうけれども、正面やや右側の後方から見た私達からすれば多少物足りなさも。

あっそうそう、ファンタズミックって一体何年前から行っているんだろう。私の薄い記憶では、1992年の年末にカリフォルニアのディズニーランドで見たような気がするんだけれど、そんな前から同じようなショーをやっていたんだろうか。内容がスケールアップしている?いやいや、記憶そのものが間違っていて、東京かどこかでもっと近辺に見たとか?以前にただ1度だけファンタズミックを鑑賞し、感激した記憶ははっきりと残っているんだけれども、目の前で再び目にしたファンタズミックと昔の思い出がどうも噛み合わない。

レストラン
No.1---タスカーハウス(アニマルキングダム)
No.2---クリスタルパレス(マジックキングダム)
No.3---コーラルリーフ(エプコット)
タスカーハウスとクリスタルパレスはキャラクターダイニングということもあり、順番待ちをすることもなく、しっかりと2ショットを収めたい私達にとっては食事+休憩+αの価値があるということで重宝したなあ。料理はビュッフェスタイルということで目新しいものではないけれども、各テーブルを回りながらどんどん近付いてくるキャラクターを待つのは、基本的にはいつも追いかける側の立場からすると、結構ドキドキさせられるものだ。

コーラルリーフは、店内の一方に設置された巨大な壁一面に広がる大きな水槽の中を優雅に泳ぐ魚達を座席のすぐそばから観賞出来、水族館に遊びに来たような感覚になれる場所。お魚たちを目の前にしてシーフードを食べるべきか肉料理にすべきか迷った挙句、肉を選択。デザートがおいしかったのが、やけに印象に残っている。

キャラクターグリーティング
No.1---イノベンションズ・ウエストキャラクターコネクション(エプコット)
窓ガラス越しに映る建物内部にはゴールデンメンバー達が待ち受け、ワクワク感で一杯の私達をトコロテン方式で迎えてくれるありがたいシステム。ミッキーマウス、プルート、ミニーマウス、チップ&デール、グーフィーとそれぞれ写真を撮ることが出来、他のパークには見られない手厚いキャラクターとの交流プログラムはこれからもどんどん続けてほしい。欲を言えば、ここにドナルドも入って欲しいんだよなあ。

No.2---トゥーンタウン・ホールオブフェイム(マジックキングダム)
旅行期間中に行われていたハロウィーンパーティでは紫色の衣装を身に纏ったミッキーやミニーとの貴重なコスチューム写真を手に入れることが出来、一風変わった思い出を残せることに。人気者だけに多少の並び時間はあるものの、それだけの価値は十分にある。

No.3---キャンプミニーミッキー(アニマルキングダム)
アニマルキングダム特有のコスチュームなので、他のスポットでチャンスの無かった人にとっては必ず押さえておきたいポイントだろう。キャラクターの人気度によって並ぶ列の長さに違いがあるのかと思っていたけれども、私が行った日はどのキャラクターの列も同じぐらいだったかな。まあ、時間を割ける人は全キャラクターとしっかり写真を撮るんだろうけれど。

「Disney Worldでハグしよう③」へ続く

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vol.245 Disney Worldでハグしよう① [Love Journey]

アメリカで暮らし始めて最初の夏休みということで、日本在住の時とは選択肢があまりにも違うことに改めて戸惑いを感じた。当然のことながら日本を始めとする東南アジア地域は今となっては10時間以上掛かる遠隔地。一方カリブ海の国々やメキシコ、あるいは南米でさえ視野の範囲内に収まってくる。

アメリカの旅行会社やネットで見かけるツアーの類のほとんどが現地の最寄りの空港に集合というのも、アメリカに住み始めるまで全く気付かなかったことの一つ。日本での場合、近隣に関西国際空港、神戸空港と大阪伊丹空港があったものだから、旅行をツアー形式で申し込んだ場合には、必ずと言っていいほどどこかの空港の団体窓口が集合場所となっている。

例えば札幌の雪まつりを見るツアーならば、関西の空港が集合場所であり、間違っても北海道内の空港に何月何日の何時に集合なんていうパンフレットは見かけたことがない。要するに、そこまでは自分で手配しろっていうことだし、私にとってその手間が面倒くさいってことはないんだけれども、多少なりともそのパターンに毒されている身としては、呆気にとられることもある。

メキシコやペルーのツアーなんかでも平気で「現地の空港に何時までに集合して下さい。後はご自分で何なりと。」自由度が高いといえばそうだし、色々なところを回遊している人達やマイレージにこだわっている人達にとっては色々な意味で歓迎すべきことなんだろうけれど、航空運賃に加えて燃料費にも気をまわさないといけない昨今の航空業界の動静を見るにつけ、脳内から違和感を取り去るのに時間を費やした。

さてさて、今年の夏休みはフロリダ州オーランドにあるディズニーワールド6泊7日の旅と決定してから、各旅行会社の設定料金並びに航空運賃を調べてみたんだけれども、日本の大手旅行会社は1泊に付き1名当たりの料金設定をしているところが未だに多くあり、1部屋1泊の料金を簡単にネットで検索出来る今となっては、余りにも値段設定が高すぎるのは一目瞭然。情報を吟味した結果、飛行機に関しては今まで貯めたマイルを使用しての無料航空券手配で対応、それ以外の部分に関してはミッキーネットさん経由でお願いすることにした。

旅の一部となる足の手段だが、ロスからオーランドまでは飛行機というチョイスしか現実的ではないので、まずはNW社のホームページで旅を予定している該当日に空席がないか調べてみることに。すると、ロスからオーランドまでの直行便がないことにすぐに気付く。大都市から著名な観光都市まで直行便がないってどういうことっていう憤りを持ちつつ画面をスクロールしていくと、とにかくどこかの街を経由するしか手はなく、系列会社のD社を利用すれば直行便はあるものの、往路便はすべて満席で、復路便しか座席に余裕がない。夏期休暇期間をそう簡単にずらせるわけもなく、かといって航空券を購入する気も更々ないことから、往路はメンフィス経由のNW、復路はDの直行便をエコノミークラスで手配した。

旅に出掛ける前の段階でディズニーワールドにある4つのパークの中で楽しみにしていた順番は、1.エプコット、2.アニマルキングダム、3.ハリウッドスタジオ、4.マジックキングダム、であった。マジックキングダムを最下位にした理由というのは、東京に4~5回、カリフォルニアに2回ほど来園歴があるということからなんだけどね。旅程の日程上及び各曜日の混雑度予想、エキストラマジックアワーの有無、2つのホテルを渡り歩くための時間調整も兼ねて組んだスケジュールの概略は以下の通りとなった。

1日目(水)---ロス~オーランド移動。オールスターミュージック、チェックイン。
2日目(木)---マジックキングダム
3日目(金)---ハリウッドスタジオ
4日目(土)---エプコット
5日目(日)---オールスターミュージックチェックアウト。ダウンタウンディズニーで買い物。アニマルキングダムロッジ、チェックイン。マジックキングダムのハロウィーンパーティ。
6日目(月)---アニマルキングダム
7日目(火)---アニマルクングダムロッジ、チェックアウト。4つのパークの内、最も再訪したいパーク。オーランド~ロス帰宅。

6日目までに4つのパークを制覇し、7日目の夕方までの時間は最も気に入ったところか乗り損ねたアトラクションがあったところへ行こうと決めていたんだけれど、エプコットかハリウッドで悩んだ挙句、アトラクションの魅力とワールドショーケースを消化不良していた点から、エプコットを選択した。

事前に最も心配していたのは天候だったんだけれども、雨に祟られたのは最終日のエプコット到着直前と空港への送迎バス乗車中のみということで、スコールに興を削がれることもなく、天候不順によるパレードやショーの中止という憂き目にあうこともなかったので、旅全体としては恵まれた方だったかな。

更に注意を払うべき各パークの混雑具合だけれども、結果的に最も時間を費やしたのはキャラクターと一緒に写真を撮るための順番待ちの際に約20~30分掛ったのが最高かな。ファストパスはその時の状況に応じて数回取得したものの、スタンバイ列でも10分以上並んだことは1度もなかった。6日間も各パークに滞在しながらもあれほどスムーズに各アトラクションを制覇出来たのは時期的に正解だったんだろう。スタンバイの長い列に並ぶこともアトラクションの一部とはいえ、避けられるにこしたことは無いからねえ。

但し、あまり待ったという感覚は無いけれども、最も長時間場所取りをしたのは1時間20分前から座席を取ったウィッシュかな。これも結果論から言えば30分前でもまったく問題なかった。最前列をキープしたいわけでもなく、会場全体のほぼ中央スペースで見られればいいと思っていた私達にとっては、それぐらいの時間帯に会場入りしていたとしても、さほど変わらない座席で楽しめただろう。

旅のまとめとして書くブログをどのようにまとめようかと思ったんだけれども、今回は分野別のランキングとし、実際に体験したものの中からベスト3プラス次点、更に部門によっては次に見る機会あった場合の自分なりの注意点という書き方で。自宅からそれなりに距離感があるだけに可能性は薄いだろうけれど、次回に来園した際の参考になるかと。

ホテル
No.1---アニマルキングダムロッジ、サバンナビュールーム泊。
1泊1室300ドル超というのを高いとみるかは人それぞれだけれども、サバンナビューの評価は私の中ではイマイチかなあ。確かに部屋のカーテンを開けるとキリンやシマウマなどの動物が遠目に見られ、のんびりと動物を観察出来るというコンセプトや環境は素晴らしいと思うけれど、ホテルの敷地内に設けられた観覧場所からもしっかりと動物を見ることが出来るし、何より近隣のアニマルキングダムに行けばより多くの動物を間近に感じることが出来る。

とは言え、アニマルキングダムロッジに泊まるのにサバンナビュールームを選択しないというのであれば、そこに泊まる魅力は限りなく低くなる。もちろんホテル自体は綺麗だし、ロビーの雰囲気、インテリアを含めた部屋の内装も素晴らしい。でも、部屋の窓を開けると目の前の道路というか緑地帯が工事中というのはいただけなかった。奥に見える動物の手前に工事車両が見えるのは興醒めだよなあ。

ホテル内のレストラン「BOMA」で2度食事を摂ったんだけれども、夕・朝食のバフェともに品数および内容は満足のいくものであった。酸っぱすぎたり甘すぎたりする料理もあったけれども、余り口にしたことの無いアフリカ料理はおいしかったし、フルーツやデザートも美味。

こぼれ話として。最終日にホテルをチェックアウトし、ホテル内のエアーチェックインカウンターにスーツケースを手渡した後にエプコットに出掛けたんだけれども、エプコットの入り口でツレアイがパークチケットをスーツケースに入れてしまったことに気付いて、慌ててホテルへ舞い戻る羽目に。

エアーチェックインカウンターで事情を説明してスーツケースを引っ張り出そうとしたんだけれども、すでにスーツケースは空港に向かってしまったとのこと。改めてチケットを購入すれば70ドル以支払うことになるし、かといって私だけパークに入るわけにはいかない。

となれば、チケットが必要ないダウンタウンディズニーに矛先を変えるしかないってことで一度は諦めたんだけれども、ダメ元でコンシェルジェに相談してみることに。すると拍子抜けするぐらいにチャッチャッとカードを再発行してもらうことが出来たんだよねえ。サポート体制がしっかりしているところは、さすがディズニーといったところか。

No.2---オールスターミュージックリゾート
アニマルキングダムとはホテルのレベルが違うので、2番という順位付けは不当な感じもするけれど、まあ違った形のホテルスタイルを楽しみたかったということで。ディズニーワールドで7日間を過ごすということで、当然6日分のホテル利用が必要になるんだけれど、ずっと同じホテルに泊まり続けるのは避けたかった。

2つのホテルを梯子するのは荷物のパッキングを余分に行う手間や有効的な時間活用を妨げる可能性があるけれども、ホテルの部屋に「我が家」的な感覚を持ちたくないし、滅多に来ない旅先では異なった趣向を凝らしたホテルにトライしてみたい。というわけで、アニマルキングダムに泊まりたいというツレアイの意向を汲んで一つ目のホテルは簡単に決定。となると、予算の関係や各種情報からお手軽価格のオールスターリゾートとなり、その中から日程的に押さえられたミュージックということになった。

「ミュージック」に特にこだわりがあったわけではなく、ムービーでもスポーツでも良かったんだけれど、どのホテルも外観にそれぞれの個性が出ていたので見た目にも楽しい。他の2つのホテルに出入りする機会はなかったんだけれども、室内はほぼ同じ造りらしいので、どのホテルに泊まっていたとしても、それ程感想は変わらなかっただろう。

ミュージックは部屋数もそこそこありエコノミーレベルということもあるので、やはり子供連れの団体が目に付いた。敷地内中央に2つあるプールにはいつも子供達の嬌声がこだましており、子供たちにとってはパークに連れて行ってもらえなくても此処だけで十分ではないのかと。特に素晴らしい遊具とかが備えられているわけでもないんだけれどね。

フロント棟にあるレストランは毎朝利用したんだけれども、必要十分なものはすべて備わっている。短期の滞在であれば同じローテーションの料理が2度も巡ってくるほどメニューが充実していないわけではないし、早朝から深夜までオープンしているのもホテル内のレストランとしては当然ながらも、パークを思いっきり満喫して夜遅くに帰ってくる人達にとっては嬉しいかぎり。

到着初日にリフィルマグを購入したが、毎朝の食事時、パークへ出掛ける前の飲み物準備、ホテル帰宅時の深夜利用など充分に採算の取れるライン設定であり、利用価値の高い買い物であった。欲を言えば、アニマルキングダムロッジでも利用したかったのだが、自由に飲み物をサーブ出来る設備が見当たらなかったので、ある意味限定されたサービスなのかな。

宿泊した部屋なんだけれども、いくらエコノミーレベルとはいえディズニー直営であることに変わりはないので、室内の至る所の備品がミッキーや他のキャラクターをモチーフにした物で埋め尽くされ、旅気分を一層盛り上げるのにも一役かってくれている。アメニティーもシャンプーや石鹸などが装備されているし、これといって不備はないんだけれど唯一の問題点は冷蔵庫が無いことか。

私達の場合は部屋で長時間を過ごすタイプの旅スタイルではないから、そこまでの不便さは感じなかったんだけれども、ちょっと冷たいものを口にしたい時にわざわざ広い敷地を散歩してフロント棟まで飲み物を購入しにいくというのはのは面倒臭い。リフィルマグという素晴らしいシステムをどうにか各部屋の冷蔵庫完備にまで繋げられないものか。

ショー
No.1---フェスティバル・オブ・ザ・ライオンキング(アニマルキングダム)
ディズニーの園内に数あるショーの中でもダントツの完成度。演者の歌、ダンス、パフォーマンスがとても素晴らしかったうえ、会場の座席配置にも趣向を凝らしてあった。会場中央で繰り広げられるパフォーマンスをぐるりと取り囲むようにして見ることが出来るので、どのポジションに陣取ったとしてもショーの全てを堪能出来る。

No.2---インディジョーンズ・スタントスペクタキュラー(ハリウッドスタジオ)
お馴染みのシーンが繰り広げられるので、構成が非常にわかりやすいのが特徴かな。スタントや特殊効果を使用したシーンなどは普段目にすることがないものばかりで、ハッとさせられることも度々。最前列右側なら、より楽しめるかも。

No.3---ファインディング・ニモ・ザ・ミュージカル(アニマルキングダム)
広い会場を埋め尽くす子供達が、ショー直前のスクリーンに映し出されるニモの映像に何度も「ニモ」コールが起こるなど、どちらかと言えば子供向けかな。映像と演者の融合が綺麗に絡み合っていて、ちょっとした水族館気分を味わえる。
次点---フライツ・オブ・ワンダー(アニマルキングダム) 、美女と野獣ライブ・オンステージ(ハリウッドスタジオ)

「Disney Worldでハグしよう②」へ続く。

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vol.244 ショッピング~✌ [CTU LA bureau]

ファッションに対する人の好みって、どうして変遷するんだろう。まあ、食べ物や趣味、興味を惹かれるものは、時代の流行りや主観的志向によって移ろいやすいものだけれど、こと洋服に関しては昨年の同時期より、アバクロ、AE(アメリカンイーグル)、ホリスター、ルールNO.825と言った同系列アパレルグループの戦略にどっぷりと侵されつつあるようだ。

私は所謂お洒落ピープルといった人種とは全く異なるけれど、今となっては20歳過ぎ以降から終始一貫してきたと思われる唯一のラインは、身に着けているブランドの名前が全面に押し出されているような類のものは避けてきたことだろうか。

女性が持つブランドバッグなどは一見してどこそこのバッグだとわかること自体に意味があると思われるけれど、そこまでの自己アピールは兎も角として、首筋のタグやカバンの内側にひっそりとブランド名が記されているようなものを好んでチョイスしてきた。

ワードローブを見渡してみても、胸のワンポイントを除けばほとんど単色かストライプといったようなシンプルなデザインが幅を利かせており、冒険心が垣間見えるような遊びを含んだものは皆無に近い。

そんな中、どうしてアバクロのようなブランドに惹かれていっているんだろう。初めてショップの軒を潜ったのは、ハワイだったかな。陽光が降り注ぐ華やかなアーケードから覗き見る店内は薄暗く、かなりの音量で音楽が鳴り響いており、咽返るような香水の匂いが鼻につき、店頭には上半身裸のお兄さんが迎え入れてくれる、といった異次元空間であったにも関わらず。

普段から香水慣れしているわけではないので、初見の時にはそれほど長い時間を掛けて店内を歩き回ることは出来なかったんだけれど、独特の世界観に心踊らされたのは疑いようのない事実。私の中でキレイ系カジュアルと呼んでいるバナナリパブリックやラルフローレンとは別の棲み分けで、今後幅を利かしていきそうな気配がプンプンしている。

先日サンディエゴからの帰り道に立ち寄ったアウトレットでは、バナリパやラルフの商品を購入して当面の商品購買欲を満たす事が出来たんだけれども、どうしてもアバクロの商品が欲しい。しかも、アウトレットで。

ということでネット検索してみると、通常の店舗ならすぐに見つかるものの、アウトレット店となるとほんのわずかしかヒットして来ない。結果、自宅から約1時間半の距離にあるオンタリオミルズという巨大ショッピングモール内にアウトレットショップを見つけ、先日ツレアイと二人でドライブがてらに出掛けることに。

9月ということも関係しているのか、店内に並べられた商品群は半袖や長袖のものが入り混じっており、1年を通じて大きな変化はないかも知れないけれど、一応選べるものが常時置いてある様子でほっと一安心。

サイズが不揃いなのは覚悟しているので、棚に並べられた商品を端から端まで1枚ずつチェックし、自分に合ったものがあれば取り敢えずキープ。選別するのは後からでも遅くはない。まあでも、上着は何とかなるにしても、パンツはウエスト、足の長さが基本的に不変なので、ピッタリのものを探すのは結構骨の折れる作業となる。

通常店舗ならともかく所詮ナガレモノの商品ばかりなので、サイズの極端に大きいものや小さいものが大部分を占めている商品もあり、棚の中に顔を突っ込んで何十枚ものタグをチェックしたのに1枚もピッタリのものが見つけられないっていうのは、アウトレットの醍醐味でもあり、仕方のないところでもあるしね。

オンタリオミルズに滞在すること、およそ6時間。昼食や休憩を挟んだので実質5時間程度を買い物に費やし、アバクロとホリスターのアウトレットで計11点。スターバックスのアウトレットでマグカップとタンブラーを購入して大満足の1日となった。

アウトレットであるが故に商品の移り変わりにはそれ程期待出来ないけれど、我が家から唯一日帰りが可能なこのショッピングセンターの存在は心強く、今後も年に1回や2回はお世話になることであろう。

ではでは。


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vol.243 ♫シャームー、シャームー♪ [Love Journey]

仕事のローテーションの関係で週末に休みを取るのは難しいんだけれども、先日偶々巡りあわせが良くなって週末に遠出をするチャンスがやってきた。1泊2日で出掛けるとして移動手段は車とし疲労を考慮に入れると、運転時間は片道3時間以内に留めておきたい。

となると、前々から行きたいと切望しているラスベガスは範疇から外れてしまう。経験者によると片道4時間程度で行けるという話なんだけれども、短期間の旅行で運転での疲労度を考慮すると二の足を踏んでしまうし、イマドキの飛行機運賃を鑑みると、ちょっと手が出ない。週末だと値段が跳ね上がるしなあ。

北側に目を向けるとヨセミテ国立公園が思い浮かぶけれども、ラスベガスより遠いともなると対象にも入れられない。ということで、ロサンゼルスより南へ約2時間のところに位置し、カリフォルニア州最南端でありメキシコと国境を接するサンディエゴへに絞られた。

サンディエゴは、カリフォルニア州でロサンゼルスに次いで2番目の大都市であり、年間を通じて観光客がリゾートを楽しめる商業港湾都市でもある。シーワールドやサンディエゴ動物園があるバルボアパークのミュージアム群、オールドタウンなどの知名度の高い観光スポットが点在しているし、ちょっと国境を跨げばメキシコの街ティファナでのショッピングも楽しめる。

最近どこへ出掛けるにしても、事前に必ずグーグルマップで経路と移動時間をチェックするんだけれど、我が家からサンディエゴのシーワールドまでを検索すると「116マイル、2時間1分」と表示された。まあ、これをどこまで信じるかという問題にもなるんだけれども、前回別の場所へ出掛けた時には誤差が1分しか無かったことから私の中では結構な信用度を維持しているけれど、今回はどうかな。

ちなみに余談ですが、グーグルマップの移動手段にオプションがあって「車」か「徒歩」を選べるんだけれども、「徒歩」を選択すると「149マイル、1日と6時間」となる。しかも移動経路が海上を指している部分もあるし。こちらだけを見てしまうと、なんていい加減なシステムなんだって思っちゃうけどね。

さてさて、午前8時半過ぎにツレアイとツレアイの友人、私の3人でロサンゼルスを出発。経路の大半を占めるフリーウェイが混雑することだけが心配だったんだけれども、平均時速○○マイルを維持し続けることおよそ1時間半。予想移動時間を大きく下回る(上回る?)タイムで無事シーワールドへ到着することが出来た。

窓口で日本のJAFにあたるAAAの会員証を掲示すると入場券が10ドル引きになるのは有難いし、1回分の購入代金で年末までの限定とはいえもう1度来園出来る特典が付いてくるというのはお得感があるよね。本当に再度来るかと言われれば確率は低いだろうけれども、とりあえずの保険も込めて2 DAYSチケットを購入した。

園内は週末ということもあって多くの観光客で賑わっていたけれども、各アトラクションやショーを見るために行列を作る必要もなく、園内入口で受け取ったショーのスケジュールをチェックしつつ、時計と相談しながら見学していくことに。シャチ、イルカ、クジラ、アシカ、ラッコといったお馴染みのタレント達が芸達者ぶりを発揮して観光客を笑わせ、展望台や海上ロープウェイからは晴れ渡ったサンディエゴの街並みや沿岸部の景色、夜景を満喫。シルクドソレイユメンバーのアクロバティックショーに感嘆の声を挙げ、水族館の展示物などに目を凝らした。

魅力あるショーは数あれども、夜間に行われるシャチのショーが圧巻かな。シャムーという人気者のシャチを中心としたショーは光と音の演出が施され、観客と観客を煽る出演者達が会場の一体感を醸し出す。「シャームー、シャームー」の掛け声とともに観客に水を浴びせ、迫力満点のダイブで魅了し、台上で回転技を披露する訓練されたシャチ達。万来の拍手と共にショーは終了し、夜空を彩る5分間の花火で〆となった。

短い滞在時間ではすべてのショーやアトラクションを制覇することは出来なかったけれども、長蛇の列であるが故にスルーしてしまった円形8人乗りの川下り式ライドアトラクションには乗ってみたかったよなあ。所々垣間見えるポイントからは大人と子供の嬌声が入り混じって聞こえてくるんだけれども、このアトラクションの目玉は何といっても、アトラクションのコース外に設置されている強力な水鉄砲の存在だろう。

一般の人達が25セントコインを挿入して水鉄砲の準備をし、8人程度の観客を乗せたライドが来るのを待つ。しばらくすると流れに乗ったライドが目の前を通過していくんだけれども、そのライドに向けて大量の水を満載した水鉄砲を噴射。全身びしょ濡れになりながらも嬉々として喜ぶ人達を見ていると、やっぱりアメリカは一味違うよなあって思ってしまう。

シャチやイルカのショーでも望んで水を浴びに行く人達が数多おり、水着でもなく着替えもないであろう人達が大人も子供も関係なく心の底から楽しそうな瞬間を見せられると、羨ましいと思う反面、そうなるであろう場面を予想してあえてそういうシチュエーションから身をかわそうとしてしまう自分の内面に問いかけてみたくもなる。あの、子供心はどこへ行ってしまったんだろうと。

後先を考えるのが大人なのだとしたら、濡れる事を想定して着替えを準備するのも大人。水を浴びて喜びの声を挙げるのが子供心だとしたら、そんな心をもった大人でありたいものだけれども、風邪をひいたらシャレにならないであるとか、そういう邪念というかビビり心をいつの間にか内面に育てあげてしまっている。ヒトデを無造作につかんでニコニコしているツレアイやツレアイの友人を横目に、ヒトデに触れないでいる自分の心の有り様は一体何なんだろうって。

午後9時過ぎにシーワールドに別れを告げて、今宵の宿であるTravelodgeへ。事前にネットで検索して宿を探したんだけれども週末ということもあり、かなり割高だったんだよなあ。シーワールド近辺の海岸沿いなんていうのは高嶺の花で1泊の旅のホテル代に300ドルも払う気にはとてもなれず、かといってシーワールドからあまりにも遠い距離まで車を動かす気にもなれない。ということで車で5分前後のTravelodgeに落ち着いたんだけれども、1泊1部屋150ドルというのもどうなんだか。部屋は清潔だし、特に文句をたれる必要のないレベルであることは間違いないんだけれども、ただ夜を過ごすだけの部屋なら100ドル以下で選択肢があってほしいもんだ。

2日目のスケジュールとしては、バルボアパークという巨大な公園、と言っても公園と呼ぶには余りにも敷地面積が広すぎるんだけれど、公園内に点在するミュージアムなどの散策および朝食、オールドタウンと呼ばれる歴史的建造物が残されている街中をぶらり、そしてサンディエゴからロサンゼルス方面へおよそ30分程度車を走らせたところにあるカールスバッドのアウトレットでの買い物三昧を予定していた。

天候にも恵まれ、お昼間の暑い時間帯を除けばお散歩日和。街中にありながら自然に囲まれた公園内をブラブラするのは非常に気持ちが良く、思わず写真に収めたくなるような一角がそこかしこに。自宅の近辺にあれば月に1度位はのんびりとした時間を持ちたくなるような魅力的な空間だった。ツレアイもその居心地の良さを気に入った様子。

車で移動してオールドタウンへ行ってみると、予想以上の観光客と車の数に驚かされる。しばらく車を走らせて駐車場を探してみたもののどこも満車だし路上駐車をして駐禁を切られるのもバカらしい。ということで、ツレアイと友人を車から降ろして観光をしてもらうことにし、私は車に乗ったままでブラブラと街並みを見学することにした。サンディアゴがメキシコと隣接していることもあると思うけれども、特にオールドタウンにはメキシカンスタイルを思い起こさせるカラフルな建物が軒を連ね、どこか陽気な雰囲気を醸し出していた。

お昼をまわった頃にサンディエゴに別れを告げて、カールスバッドへ足を向ける。フリーウェイを降りてすぐの場所にあるアウトレットまで30分ぐらいだったかな。日曜日ということもありお客さんもそこそこ集まっている様子。案内書でクーポンブックをもらい、それぞれの目当てのショップ目掛けて別行動をとることに。私は当初から購入を考えていた長袖シャツ、上着などをバナナリパブリックやラルフローレンで手に入れることが出来、とりあえずの物欲を満たすことに成功。でも、本命のコールハーンは店舗改装の為にクローズされてたんだよなあ。

心残りはあるものの16時前にロサンゼルスへと車を走らせ始めてみると、明らかに昨日よりも交通量が多い。日曜日の夕方にロサンゼルス方面へ走るという交通渋滞に巻き込まれるすべての要素を満たした条件でのドライブは、走り始めた当初こそ順調だったものの、徐行へとスローダウン。終いにはフリーウェイ上で停止してしまうほどの運転は、ロスに来てから初めての経験だった。それからの約20分間はノロノロした動きが続いたんだけれど、ある地点を通過した瞬間、一気に車が流れ始めた。今までの渋滞はなんだったんだろうと思えるような突然の高速化に乗りつつ、そこからは一気に自宅へと。結局2時間と掛からずに帰ってこられたので、サンディエゴから直帰していたとしても2時間半ぐらいでやり過ごせていたのかな。

ロサンゼルスから2時間以内ということもあり再訪の可能性も多分にあるサンディエゴは、なかなか魅力的な街だった。もう少し先にあるメキシコにも行ってみたいんだけれども、最近治安が乱れがちらしいんだよなあ。明るい時間帯に街の中心街の店を冷やかすだけなら問題ないかとも思うし、ティファナの情勢が落ち着いたらチャレンジしてみようかな。

ではでは。



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vol.242 ロス・ミシュラン2号に認定 [CTU LA bureau]

先週末は久しぶりにツレアイと休みが重なったこともあり、普段はあまり出来ない遠出をしようということになった。日帰りできるテーマパークやリゾート地も良いんだけれど、ベッドマットレスが無いことで2人揃って体中に張りが充満してしまっており、自宅周辺のいくつかの家具店を覗いてみたものの値段相応のものを発見出来ずにいたことから、マットレス購入が至上命題となっていた。

一縷の望みを持って近所のイケアに行ってはみたものの、事前にパンフレットを見てあたりを付けておいた商品は在庫切れとのこと。他店舗にはあるものの取り寄せるシステムがないらしく、自分で現場まで出かけない限りは手に入らない。一度購入したら長期間利用するものだから簡単に妥協したくはないし、それなりの予算の範囲内で何とか収めたい。

在庫があるイケアのコスタメサ店まで行くということになれば、それだけで休日を潰すのはもったいなさすぎるということで、コスタメサ近辺の楽しそうなスポットを探索してみるとサウスコーストプラザという巨大ショッピングモールに行き着く。曰く、南カリフォルニア最大のショッピングセンターで年間の来場者数は2000万人以上だとか、売上高は全米最高レベルであるとか、ディズニーランドとの間にシャトルバスが走っているとか。

まあ、ともかく第一目標はイケアということで、店舗の正確な場所を知らない私達は事前にグーグルマップで検索。自宅から店までは約38分と記されたものの、どう見ても50分近くは掛かりそうな感じ。しかも、私が普段通る道を走った方がショートカット出来るような気がするし。

高速の乗り口までは示された地図を無視したものの、フリーウェイの運転は快調そのもの。特に渋滞に巻き込まれることも道に迷うこともなく運転を続け、イケアの駐車場に車を停めて所要時間を確認してみると何と39分。予想時間と1分しか違わないなんてグーグルマップ恐るべし。

近所のイケアとディスプレイや品揃えが異なる店舗をうろちょろしつつ、パンフレットに赤丸を付けておいた目的のマットレスを発見したんだけれども、マットレスの固さの表記が全然違うことに気付く。「柔らかい、普通、固い」の3種類があり、固いマットレスを希望している私達は、その手触りを確認してみようとベッドに寝転んでみると余りの柔らかさに愕然とする。思わずパンフレットを見返し壁に貼られてある表示を見てみると、「柔らかい」となっている。

完全な表記ミスだけれども、目の前にある現実は「柔らかい」なので、これに毎晩体を委ねるわけにもいかず方向転換を余儀なくされる。結局他の「固い」商品の中から予算はオーバーしているものの妥協出来るものを見つけ出して現品を確認してみると、綺麗に丸め込まれてパッキングされていた。配送に掛かる配達料を覚悟していた私達にとっては持ち帰ることができる上、当日から使用することが出来るのは嬉しい限り。ということは、トータルの経費としてはトントンだったのかなあ。

続いて、近所のサウスコーストプラザへ移動。独立記念日直後ということもあってセールを期待していたんだけれども、どの店舗も規模の大小こそあれ実施している様子。前々から欲しいと思っていたNIKEとCOLE HAANのダブルネームシューズと服を数点購入。ツレアイも初めてのゆったりとしたショッピングを楽しんだみたいだけれども、今日一番のトピックは何といっても昼食で食べたプライムリブサンドイッチ。

お昼に何を食そうかということで店舗案内のパンフレットの中から「Wolfgang Puck Cafe」を選んだんだけれども、店の前に行ってみると閉鎖されていることに気付く。それでは如何にしようかということでWolfgangに行く道すがらに横目で眺めていた「Lawry's Carvery」へ飛び込むことに。

これが本当に大当たり。「Carvery Prime Rib Original Hand Carved Sandwiches」を頼んだんだけれど、一口食べてみてあまりのおいしさにしばし絶句。すぐにツレアイに手渡して試してみると、ちょっと目を見開いたぐらい。パンもお肉もうまいんだけれど、ソースや付け合わせのクリームも絶品。手軽な外食としては後々に引きずるおいしさだった。値段もそれなりだから、近所にあれば週に1回は食したいぐらいだよ。

ロスに来てからうまいと思った第1号は「IN-N-OUT BURGERのDouble x Double」。「Lawry's Carvery」は自信をもって第2号に認定しよう。

ではでは。



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